カルチャー

魚に特化した本屋 魚食文化からSDGsまで

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 ネットで本を探して買うのは便利だが、ピンポイントで一冊を目指すより一覧性のある書店であれこれ眺めたい、という人は多い。でも書店によって本の並びは異なるし、ジャンルをまたいで横断的に探すのは結構な労力がいる。そこで一つの視点で集めた書店が威力を発揮する。週刊つりニュース(東京)は東京・新宿に、全国初の魚に特化した本屋「SAKANA BOOKS(サカナブックス)」を5月30日、プレオープンする。

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 地域の魚食文化や伝統文化の衰退、水産資源の減少、生物多様性の喪失など魚をはじめとした水生生物が置かれている状況は厳しい。またプラスチックゴミ問題や河川環境の悪化など課題も多い。

各水族館や関連施設のパンフレットやチラシなど販促物を展示・配布
各水族館や関連施設のパンフレットやチラシなど販促物を展示・配布

 そこで書店には、魚をはじめとした水生生物やそれらがすむ自然環境に関する本を集めた。本だけでなく、魚に関する雑貨や水産加工品も販売する予定だ。また魚好きの輪を広げるため、クラウドファンディングもスタート。リターンには、プレオープン期間に来店し利用できる購入チケットや、自身がオススメしたい魚に関する書籍をSAKANA BOOKSの本棚に設置する権利などが用意されている。