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元王者パッキャオと汗を流す 初夏の日差しの下、栃木市で慈善マラソン

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 ボクシングで世界6階級を制覇したフィリピンの国民的英雄、マニー・パッキャオ氏(43)と一緒に走るイベント「マニー・パッキャオ チャリティマラソン」が5月22日、栃木県栃木市のCITY FOOTBALL STATION(岩舟総合運動公園)で開かれ、元王者は約1,500人の参加者と一緒に汗を流した。このイベントの収益は、フィリピンの台風災害からの復興と、子どもたちの教育施設の充実に充てられる。

 会場は、2021年3月に完成したばかり天然芝の競技場で、関東リーグに所属する栃木シティフットボールクラブのホーム。パッキャオはスタジアムの周囲を走る5キロの部でスタートラインに立った。開始時にはそれまで曇っていた空に晴れ間が広がり、絶好のスポーツ日和。パッキャオの人気はすさまじく、ファンが記念写真を撮ろうと群がり混乱したが、無事、走り終えた。

参加者に囲まれスタートしたパッキャオ(中央)。
参加者に囲まれスタートしたパッキャオ(中央)。

 昨年、引退した後は大統領選挙の活動などで、ロードワークなどはしていなかったそうだが「会場はとてもきれいで、幸せな気分になれた。栃木県知事や栃木市市長も駆けつけてくれ、地元のサポートを感じる。日本の皆さんのチャリティーに感謝し、これからも活動を続けたい」と話した。世界的な人気を背景に、海外でのチャリティー活動にも「いつでもOK」と積極的だった。

 マラソン終了後には、鬼龍院翔さんら人気タレントによるライブも行われ、参加者は初夏の休日をゆったりと過ごした。