カルチャー

上白石萌音さんの言葉の旅 赤毛のアンで翻訳デビュー

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 二つの言語ができるからといって、翻訳もできるとは限らない。歴史も文化も異なる言語に移し替える作業は、一種の“創造”でもある。 その難しい作業に、NHKの“朝ドラ”「カムカムエヴリバディ」で見事な英語力を披露した上白石萌音さんが挑戦。人気翻訳家の河野万里子さんとの手紙を通して「赤毛のアン」の名シーンを翻訳した『翻訳書簡「赤毛のアン」をめぐる言葉の旅』(NHK出版・東京)が、7月25日に発売される。書籍の予約がスタートした。

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 子どもの頃から英語が大好きで熱心に学び続けているという萌音さんが、好きな海外文学のひとつが『赤毛のアン』。河野さんとの手紙のやりとり通して、萌音さんがその名シーンの数々を翻訳している。

 河野さんのアドバイスは、語学的なものにとどまらず「日本語としていかに表現するか」を問いかけるもの。それに応えて萌音さんが紡ぐ、みずみずしい訳文が本書の見どころだ。2020年~2021年度「ラジオ英会話」での連載に加筆し、一冊にまとめたもの。撮りおろしカットのほか、萌音さんの朗読音声DL付き。価格は税込み1,760円。電子書籍も同時リリースの予定だ。

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