カルチャー

「霧につつまれた恋」って、どんな色!? 謎の166色を紹介する『世界のふしぎな色の名前』

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 「デイドリーム」「霧につつまれた恋」「ゴブリンの赤」…。これらによって表現される色はどんな色か、想像がつくだろうか? 耳にしただけではどんな色なのか分からない、不思議な名前の色を166色集めた書籍『世界のふしぎな色の名前』(城 一夫・カラーデザイン研究会著)を、グラフィック社(東京)が6月に発売する。

最も古い色名の一つ「ブラッド・レッド」
最も古い色名の一つ「ブラッド・レッド」
幻想をイメージさせる色「デイドリーム 白昼夢」
幻想をイメージさせる色「デイドリーム 白昼夢」

 色彩の専門家である著者陣による執筆。7章立てで、「詩的な色の名前」(デイドリーム、霧につつまれた恋、小悪魔ゴブリンの赤など)、「あやしげな色の名前」(ブラッド・レッド、ドランク・タンク・ピンク、マミーブラウンなど)、「暮らしにまつわる色の名前 」(スクールバス・イエロー、ビリヤード・グリーンなど)、「ファッション・文化の色の名前 」(ガーター・ブルー、スキャパレリのピンクなど)、「動物たちの色の名前」(エレファンツ・ブレス、トンボの赤、青貝色など)、「植物たちの色の名前」(花色、若苗色、地衣類など)、「地名・人名の色の名前」(フランス、アルハンブラ、クレオパトラなど)を紹介。色の名前ごとにその由来やエピソードを解説する。全ページにイラストレーター・killdiscoさんの描き下ろしの挿絵をたっぷり掲載している。

死をまねく毒薬の色「ポイズン・グリーン」と、古くからの毒薬の色「ポイズン・イエロー」
死をまねく毒薬の色「ポイズン・グリーン」と、古くからの毒薬の色「ポイズン・イエロー」

 色彩の勉強をしている人、文章やイラストなどの創作を行う人の手引き書に。そうでない人にも、表現の豊かさについて、かわいいイラストを眺めながら一考できる癒やしの1冊という位置付けにもなりそうだ。税込み1,980円。