カルチャー

日本人の祈りの原型 水引の作法を知る

main

 冠婚葬祭ののし袋や贈り物の包みにかけて使っている水引。用途によってすでにかかっているものを買ったり、店員に伝えてかけてもらったりすることが多く、結び方や色の意味を理解しているかはちょっとあやしい。そこで、この日本ならではの文化を深堀り、理解の助けとなる『日本水引』(長浦ちえ著、誠文堂新光社、税込み2,640円)が、6月3日に発売される。

sub1

sub2

 著者は水引文化研究家、水引デザイナー。水引は古来より封印や魔除け、人と人を結び付けるという意味合いがあり、その始まりには日本人の祈りの原型を見ることができる。水引の作法や結び方はもちろん、ルーツや語源、和歌の中の水引など歴史を追い、現代の贈答文化、これからの水引の行く末もたどることができる一冊だ。

sub3 sub4