カルチャー

「お金」と社会の仕組みを学び、未来のチャンスを増やそう 書き込み式ワーク『小学5・6年生向け お金の考え方・使い方』

カバー_STEAM_お金の考え方・使い方_5,6

 コロナ禍で一層加速したキャッシュレス化。便利な世の中になった一方、お金の姿が見えにくくなった側面も。そんな中、学習指導要領の改訂により、今年春からは高等学校の学習内容に「金融教育」が加わった。成人する前からお金について学び、一人一人がお金についてさらに向き合う時代が来ている。アルク(東京)は、このほど、『小学5・6年生向け お金の考え方・使い方』を発売した。

 アルクの小学生向け新シリーズ「こどもSTEAM」の第5弾。「STEAM」は、Science(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学・ものづくり)・Arts(芸術・リベラルアーツ)・Mathematics(数学)の頭文字を取った造語で、理数系の能力に加え、表現力や想像力など、数値で表すことができないが生きていく上で欠かせない“非認知能力”も対象にした教育理念。「次世代を担う子どもたちに、より早い時期からお金の知識を得て“自分軸”を見出し、お金との上手な付き合い方を身に付けてもらいたい」と同社。同書は、身近な話題で作られた設問を通して、自ら考えて言語化し、自立して生きていく力を育むことを狙い構成されている。

全4章、計30のワークで構成
全4章、計30のワークで構成

 著者は、いずれも証券会社勤務経験を持ち、子育て中でもあるキャサリン(竹内かおり)とナンシー(西岡奈美)。「キャサリンとナンシーの金融教育」として活動するファイナンシャル・プランナー。「お金のことをかんたんに! おもしろく。そして投資をもっと身近に。」をモットーに、子ども向けマネー教育・大人向け投資教育を展開している。

 全4章、計30のワークで構成。お金の計画的な使い方・適正価格・キャッシュレス・インフレとデフレ・エシカル消費・外国為替・単利と複利・税金・公的保険と民間保険・クラウドファンディングなど、多岐にわたるテーマで社会の仕組みを学べる。

「第4章 よりよい投資家として」では、投資教育の最初の入り口として、株のしくみや株価、貸借対照表、投資信託なども取り上げている。
「第4章 よりよい投資家として」では、投資教育の最初の入り口として、株のしくみや株価、貸借対照表、投資信託なども取り上げている。

 投資に対しては、大人でも感じる距離感の差が大きい。「第4章 よりよい投資家として」では、投資教育の最初の入り口として、株の仕組みや株価・貸借対照表・投資信託なども取り上げている。読んで終わりにならない「書き込み式ワークブック」として、お金の知識を得るだけでなく、自分で考えて選択したり、自分の言葉でまとめたりする練習としても活用できる。広い視野で「お金」について興味を持てるように、ミニクイズやコラムも掲載。大人でも意外と知らなかった、お金への知識が深まる内容だ。B5判・112ページ、税込み1,320円。シリーズからは、小学3・4年生向けワークブックも出ている。「お金」と社会の仕組みを学び、未来のチャンスを増やすきっかけに。