カルチャー

「かくれんぼ」がキーワード 多様な学びに目を向ける展覧会

城田圭介《古代建築のパノラマ》 2019年 写真に油彩 Photo:kenji kagawa
城田圭介《古代建築のパノラマ》 2019年 写真に油彩 Photo:kenji kagawa

 コロナ禍で人の気配が消えた町。壮大なかくれんぼが行われているようなひっそりとした時間の記憶は新しい。そこでこの「かくれんぼ」をキーワードにした企画展「かくれんぼ―さがして。そして、」が茅ヶ崎市美術館で7月16日~9月4日まで開かれる。

上田薫《スプーンのジェリーA》 1986年 リトグラフ
上田薫《スプーンのジェリーA》 1986年 リトグラフ

 写真と絵画を用いて観光写真から人々の存在を消した作風で知られる城田圭介氏をはじめ、近年新たに当館に収蔵された上田薫氏、丹阿弥丹波子氏、原良介氏などの作品を紹介する。また、音楽家zmi(ズミ)の音により呼び起こされる風景を鑑賞できる特別展示のほか、子どもたちの夏休みにあわせ、作品の中にある光の特徴、版画の技法、時間の感覚、音の連なりなど、美術から拡がるさまざまな学びにも目を向ける企画だ。観覧料は一般700円(600円)、大学生500円(400円)、茅ケ崎市在住の65歳以上は350円(250円)、高校生以下、障がい者及びその介護者は無料(カッコ内は20人以上の団体料金)。