カルチャー

血を糧に生きる動物の生態を紹介 『図説 世界の吸血動物』

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 ドラキュラに代表されるヴァンパイアは、夏にヒンヤリなキャラクターだが、こちらはフィクションではなく実在の生き物。世界に存在する「血を糧に生きる」 動物たちの生態を紹介する『図説 世界の吸血動物』(グラフィック社・東京、税込み2,970円)が7月に発売される。

 「血を吸う動物」ときいて思い浮かべるのは、吸血コウモリや蚊、ダニ、ノミあたりだろうか。世界にはほかにもさまざまな「血を糧に生きる」 動物たちがいる。そこで彼らが血を吸う器官の仕組みや、どんな動物の血を好むか、どのくらいの頻度で血を吸っているのかなどを専門家が詳しく解説した一冊。写真も貴重なものを集めており、少し怖いけれど面白い、吸血動物の魅力的な生態に迫っている。もちろんヒトとの関係にも触れており、伝染病の媒介となる恐ろしい生物の話題なども盛り込まれている。ヒンヤリ、というより背筋が寒くなる話、用心のための知識として知っておくのも悪くない。