カルチャー

願い事ならやっぱり短冊や! 大阪取引所で恒例の七夕短冊飾りが3年ぶりに復活

 統計開始以降、最も早い梅雨明けとなった列島各地。今年は七夕の風物詩の短冊飾りも戻ってきそうだ。

 大阪取引所(大阪市)は、パネル展示や有識者セミナーなどの金融リテラシーイベントを行う「JPX北浜フェスタ2022」を七夕の日からスタートするのに先立って、大阪証券取引所ビル1階アトリウムに七夕飾りを設置した。

 イベントは今年で8回目。コロナ禍のため、昨年までは短冊の願い事をオンラインでのみ募集していたが、3年ぶりに、実際に短冊を書いて飾れるようになった。集まった短冊は、七夕伝説の発祥とされる機物(はたもの)神社(大阪府交野市)に奉納される。

大阪証券取引所ビル1階アトリウムの七夕飾り。
大阪証券取引所ビル1階アトリウムの七夕飾り。

 大阪取引所の起源は、江戸時代にさかのぼる。立地する大阪・中之島周辺は、全国の年貢米が集積され、諸藩の蔵屋敷が建っていた場所。その周辺で行われた活発な米などの売買が、日本の証券取引の始まりとされる。

 1935年に竣工した大阪証券ビル市場館の円筒形の外観はそのままにリニューアルされたのが、現在の大阪証券取引所ビルだ。七夕当日の夜20時からは「七夕オンライン見学ツアー」を無料で配信。ライトアップされた取引所旧市場館の外観や、資料展示コーナーであるOSEギャラリーの展示物などを紹介する。

大阪市北浜の大阪取引所ビル。
大阪市北浜の大阪取引所ビル。

 担当者によると、「近隣の小学校、幼稚園にご協力いただき、オンラインでの募集と現地での記入も含めて、現在時点で500枚近い短冊が集まっている」という。短冊の募集およびオンライン見学ツアーの申し込みは7月7日まで。

ささに飾られた色とりどりの短冊。
ささに飾られた色とりどりの短冊。