おでかけ

極上の時間を味わう 九州の「或る列車」

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 旅先を満喫するのはもちろんだが、移動の時間自体を楽しむ旅は、時間をかける分よりぜいたくな印象を受ける。九州の博多から由布院の間を走る「或(あ)る列車」(九州旅客鉄道)。メープル材やウォールナットの組み子で木のぬくもりを感じる車内で、九州の食材を使ったコース料理をゆっくりと楽しむ。この9月から来年2月までの運行日が決まり、7月13日に予約がスタートした。

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 1906年当時の九州鉄道がアメリカに発注した豪華客車を元に、2015年によみがえった「或る列車」。20世紀初頭の日本では最も豪華な設備を備えた列車だったが、九州鉄道の国有化で活躍の機会を失っていたという。現代では、クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に次ぐラグジュアリーな空間を持つ列車。東京・南青山のレストラン、NARISAWAのオーナーシェフ、成澤由浩氏が監修したコース料理を景色と共に堪能できる。

 コース料理にフリードリンクがついて、2人用テーブルを2人で利用する場合、大人1人税込み29,000円。