カルチャー

虫たちのミクロな姿 昆虫・奇虫図鑑

電子顕微鏡_cover_0623

 群盲評象、知っているものでも一部分だけ見ると何だか分からないことが多い。逆に、全体像が分かっているなら、ミクロ、ナノレベルの姿を知るのはかえって面白い。ヒトの目では見ることのできない、電子顕微鏡で観察する虫たちの姿を収録した『電子顕微鏡で見る昆虫・奇蟲図鑑』(渡邊孝平著、グラフィック社・東京、税込み3,410円)が8月に発売される。

キクスイカミキリ
キクスイカミキリ

 チョウやカマキリなどの身近な昆虫から、サソリ、ムカデなどの奇虫まで110種を掲載。一般的な顕微鏡よりもはるかに精度の高い電子顕微鏡で観察する虫たちの姿は“自然の芸術”だ。小さな体に生えた毛(感覚子)や眼・触角などのあらゆるパーツの精巧さはため息もの。虫体・構造が観察しやすいように、電子顕微鏡写真はあえてモノクロにしている。