おでかけ

“棚田暦”で憩う温泉宿 大分県・湯布院に「界 由布院」が開業

界 由布院
界 由布院

 農業をやったことがなくても、水田などない町中に生まれ育っても、田んぼの風景は多くの日本人にとってなぜか懐かしくてほっとするもの。このほど、大分県・由布院に温泉宿「界 由布院」(星野リゾート・長野県軽井沢町)が開業した。コンセプトは「棚田暦(たなだごよみ)で憩う宿」。宿の中心に広がる棚田に映し出される季節の移ろいを、「棚田暦」と表現した。

 由布院の原風景のひとつである棚田が、宿の中心にある。夕焼け空が映り込む田植え前の水鏡、田植え直後のみずみずしい新緑、豊かに実る稲穂の金色、晩秋には稲わらを乾燥させるために刈田に積み上げた「藁(わら)こづみ」など、いつ訪ねてもその時々の美しい棚田の風景を楽しむことができる。客室は、棚田とくぬぎ林にたたずむ2タイプの離れ。施設の設計・デザインは、建築家・隈研吾氏が手掛けた。

隈研吾建築都市設計事務所・隈研吾氏
隈研吾建築都市設計事務所・隈研吾氏

 1泊夕朝食付き、2名1室利用時1人あたり税込み35,000円~ 。