カルチャー

琉球王国の歴史からじっくり 夏の博物館を楽しむ

沖縄復帰50年記念 琉球
沖縄復帰50年記念 琉球

 猛暑だって夏休みはどこかに行って楽しみたい。博物館は、直射日光を避けてゆっくり楽しめる場所の一つ。九州国立博物館(福岡市)では、特別展「沖縄復帰50年記念 琉球」(9月4日まで)や企画展「ならべてわかる本物のひみつ~実物とレプリカ2022~」(10月10日まで)が開かれている。

 今年5月、復帰50年を迎えた沖縄。かつて琉球王国として独自の歴史と文化を育んだこの地は、明治以降の近代化や先の戦争、戦後の困難を乗り越えて、現在もその歴史と文化を未来につなぐ努力を続けている。特別展では、アジアにおける琉球王国の成立やその特色について、国宝の尚家宝物をはじめ、沖縄が誇る多様な文化財と復興の歩みから紹介している。一般入場料は1,900円、高大生1,200円、小中生800円。

 実物を見ながらレプリカにふれ、作品の新たな魅力を発見する企画展は、すてきな「かたち」の作品を紹介。すべてのレプリカに触れることができるほか、音声や手話動画での解説もあるから、自身の感覚と自由な発想で作品を楽しめる。観覧料は一般700円、大学生350円、高校生以下・18歳未満および満70歳以上は無料。上記の特別展「琉球」の半券を持っていればそのまま楽しむこともできる。