カルチャー

桃、金、蟹〝三太郎〟の祝膳披露 鳥取、岡山両県知事がコスプレでPR

「祝膳」をアピールするマーティンさん、平井伸治鳥取県知事、伊原木隆太岡山県知事、キンタロー。さん(左から)。
「祝膳」をアピールするマーティンさん、平井伸治鳥取県知事、伊原木隆太岡山県知事、キンタロー。さん(左から)。

 鳥取県と岡山県の特産品を使った「祝膳」の発表会が10月20日、東京・新橋のアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」で開かれ、両県の知事らが桃太郎、金太郎、蟹(かに)太郎の〝三太郎〟のコスチュームで登場、PRした。

 同館のオープン8周年記念イベント。鳥取県のコメ「星空舞(ほしぞらまい)」、岡山県の「里海(さとうみ)米」に合う和牛やベニズワイガニ、シャインマスカットなど、両県の海と山の幸が盛り付けられた大皿とみそ汁による膳が披露された。

 携帯電話会社のCMでは、三太郎は桃太郎、金太郎、浦島太郎。この日は、岡山ゆかりの桃太郎に伊原木隆太岡山県知事が、金太郎にはタレントのキンタロー。さんが、浦島太郎ではなく蟹太郎に平井伸治鳥取県知事が、それぞれ扮(ふん)した。鳥取で「太郎」といえば、鳥取県出身の漫画家水木しげるさんの「鬼太郎」だが「大人の事情で」(平井知事)実現せず、名物のカニになったという。

「蟹太郎」平井伸治鳥取県知事(左)と「桃太郎」伊原木隆太岡山県知事。
「蟹太郎」平井伸治鳥取県知事(左)と「桃太郎」伊原木隆太岡山県知事。

 キンタロー。さんは、推定15万円で購入し3、4年家で眠っていたという模型のまさかりをかつぎ「鳥取の肉は炭火の香りがして、岡山の肉は赤身が抜群で、おいしすぎ」と絶賛。

 銀のししゅう入り衣装に鉢巻き姿の伊原木知事は「(新橋館には)コロナもあったが8年間で350万人に来てもらい、過去4年間、1日1件の割合で移住や就職の相談があった」「鳥取、岡山にはすてきな場所もおいしいものも、いっぱいある」とアピールした。

 カニのように真っ赤な衣装の平井知事は、左手に大きなカニの爪をつけ「岡山と鳥取は作っているものが微妙に違う。全部おいしく食べられるのがここの特長」「ハローワークの機能もあり、これからもご愛顧いただければ」とあいさつした。

 祝膳の内容は、鳥取の食材としては、2018年にデビューした新品種「星空舞」、赤身と脂のバランスが絶妙な「鳥取和牛」、鮮やかな紅色が特徴の「ベニズワイガニ」、砂丘畑で生産されシャキシャキした歯ごたえの「らっきょう」、大玉で糖度が高い「輝太郎(きたろう)柿」、甘く柔らかい口当たりの「白ネギ」。岡山は、粉砕したカキ殻をまいた田で栽培された「里海米」、霜降りのふくよかな味わいが特徴の「おかやま和牛肉」、カキをふっくら炊きあげた「かきつくだ煮」、大粒でモチモチした食感の「作州黒枝豆」、エメラルドグリーンの果皮と爽やかな香りの「シャインマスカット」、色、ツヤ、果肉のしまりなど評価が高い「千両なす」など。

鳥取、岡山両県の食材で作った「祝膳」。
鳥取、岡山両県の食材で作った「祝膳」。

 祝膳は同館で10月31日まで、1日10食限定、888円(税込み)で提供。天候などの理由で食材が変更になることもある。