カルチャー

グランプリに広島の堀田さん 「全国選抜小学生プログラミング大会」

グランプリを受賞した堀田奈音さん
グランプリを受賞した堀田奈音さん
準グランプリを受賞した中島莉衣奈さん
準グランプリを受賞した中島莉衣奈さん

 子どもたちがプログラミングの成果を発表する「全国選抜小学生プログラミング大会」の全国大会が3月5日、東京都内で開かれ、各都道府県大会を勝ち抜いた小学生43組が出場し、各自のプログラミング作品を披露した。

 グランプリは、広島県代表の東広島市立三ツ城小6年、堀田奈音さんが受賞。読書好きな堀田さんは、多くの人に読書に親しんでもらおうと、読みたい本を簡単に探せるサイト「よんでみん?」を開発。性別や年齢、どんな内容の本を読みたいかを入力すると、図書データと連結したサイトがお薦めの本を表示する。堀田さんは「サイト利用者から、こんなサイトが欲しかったと言われ、とてもうれしかった」と手応えを話した。グランプリには「天にも昇る気持ち。いまなら何でもできるような気がする」と喜んだ。

 全国選抜小学生プログラミング大会は、プログラミング教育の推進を目的に実施。今回3回目を迎え、各都道府県大会の参加者は計998組に上った。全国大会の参加者の作品は、各都道府県大会を勝ち抜いただけに完成度が高く、図などを交えて世界各国の統計データを分かりやすく伝えるサイトや、インターネットの望ましい使い方をクイズで学ぶデジタル教材、センサーを使ったイタチ撃退機器など、知的好奇心を高めたり、実際の生活に役立ったりする有益なものがそろった。

あいおいニッセイ同和損保賞を受賞したジュニアサイバーボランティアチーム(右から)梅田梨名さん、谷川光陽さん、上村龍平さん
あいおいニッセイ同和損保賞を受賞したジュニアサイバーボランティアチーム(右から)梅田梨名さん、谷川光陽さん、上村龍平さん
NEC賞を受賞した伊藤修一さん
NEC賞を受賞した伊藤修一さん

 審査委員長の平井聡一郎さんは「参加者のプログラミングのレベルが年々上がっている。日本の将来を担う子どもたちが育っており、日本の未来が楽しみ」と講評した。

 全国大会は過去2回、新型コロナウイルス感染拡大のためオンライン開催が続いたが、今回は初めての会場開催。参加者は使用したプログラミング言語の情報などを交換し、親睦を深めていた。

サステナビリティ賞by日本ジェネリック製薬協会を受賞した松本侑馬さん
サステナビリティ賞by日本ジェネリック製薬協会を受賞した松本侑馬さん
ヤフー賞を受賞した池畑尚さん
ヤフー賞を受賞した池畑尚さん
全国新聞社事業協議会賞を受賞した川口明莉さん
全国新聞社事業協議会賞を受賞した川口明莉さん

 グランプリ以外の主な表彰者は次の皆さん。

 準グランプリ=大分県代表・中島莉衣奈さん(大分市立大道小5年)▽あいおいニッセイ同和損保賞=佐賀県代表・ジュニアサイバーボランティアチーム(梅田梨名さん・武雄市立北方小6年、谷川光陽・佐賀市立鍋島小5年、上村龍平さん・佐賀市立春日北小4年)▽NEC賞=東京都代表・伊藤修一さん(八王子市立いずみの森義務教育学校4年)▽サステナビリティ賞by 日本ジェネリック製薬協会=福岡県代表・松本侑馬さん(北九州市立沼小2年)▽ヤフー賞=茨城県代表・池畑尚さん(つくば市立栄小5年)▽全国新聞社事業協議会賞=愛知県代表・川口明莉さん(名古屋市立八社小6年)

 全国選抜小学生プログラミング大会は、全国の地方新聞社らでつくる全国新聞社事業協議会の主催。後援は文部科学省、経済産業省、総務省、デジタル庁。協賛は、あいおいニッセイ同和損害保険、日本電気、日本ジェネリック製薬協会、ヤフー、クレスコ、佐川印刷、クォンツ・リサーチ、CKD。協力はNPO法人みんなのコード、相田みつを美術館、湖池屋、サントリーホールディングス。