カルチャー

TOEIC、平均100点UP! 東京都市大122人、豪州“集団留学”の成果

【赤いシャツを着たバディーらから祝福される帰国間際の学生】
【赤いシャツを着たバディーらから祝福される帰国間際の学生】

 ことしの2月から5カ月間、オーストラリアのエディスコーワン大学(ECU)に留学していた、東京都市大(三木千壽学長)の2年生122人が英語漬けの現地生活を終え6月10日に帰国した。初の“集団留学”をスタートさせた三木学長は「全体平均でTOEICの成績が、100点も伸びた。予想していた以上の成果、学生たちの頑張りはすごい」と手応えを感じている。今回に続き8月には学生84人が第2陣の留学生として出発する。

 一行は昨年春に入学した学生。国内で1年間、留学に備えて英語の課外授業を受けてきた。豪州の授業では前半は英語の基礎力を身に付け、後半は「国際関係論」などの教養科目を英語で受講した。座学だけでなく、地元を歩き「フィールドワーク実習」などにも挑戦した。

 集団で留学したが、寮生活では仲間と離れて、各部屋(定員4~5人)日本人1人のル―ルで部屋割り。同室の他国の学生と触れ合った。ある女子学生は「異文化の仲間たちとの共同生活を通じて、考え方や行動様式の違いを学ぶ得難い機会だった」と振り返る。学生3~4人に1~2人の割合でつくサポート役の「赤シャツのバディー」(日本の文化や日本語に興味のあるECUの学生たち)の存在も心強かった。

【書道のパフォーマンスで披露された「絆」=エディスコーワン大学】
【書道のパフォーマンスで披露された「絆」=エディスコーワン大学】

 三木学長らは4月、学生への激励も兼ねて現地を訪問。「ジャパンフェスティバル」をECUキャンパス内で開き、関係者と交流を深めた。日豪親善を祝して「絆」という文字を描く書道パフォーマンスも披露された。会場では学生たちが寿司やお好み焼き、焼きそばをふるまったほか、浴衣の着付け教室などもあり、大勢の人でにぎわった。

 帰国に際して学生の一人は「留学をきっかけに、帰国してからの授業や実験、実習でさらに磨きをかけ、国際舞台で活躍できる人材を育てたい」と夢を膨らませた。ほかの学生は「パースで学べてよかった。友達もできた」「英語が初めは伝わらなくて、つらかったが、いまはバスに乗ってもアナウンスが怖くなくなった」と自信を深めている。

■エディスコーワン大
 学生数2万4000人。公立の総合大学でオーストラリア南西部の海浜都市パースにある。100年を超す伝統校で世界104カ国の留学生約3600人が現在在籍。校名はオーストラリア議会初の女性議員エディス・D・コーワンさんに由来する。パースは鉄鋼石などの輸出やIT関連の産業が盛ん。近郊には「インターナショナル・キャンパスシティー」建設構想もあり、国際教育都市としても注目されている。