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「死にたい気持ち」が血液検査でわかる? うつ病の重症度を血液成分中の代謝物で解析

0431108_01 気分が落ち込み、意欲がなくなる。罪悪感を持ち、そして自殺へ。うつ病には、さまざまな症状がある。そんなうつ病の重症度に関連する血中代謝物を、九州大大学院医学研究院、大阪大大学院連合小児発達学研究科、国立精神・神経医療センター神経研究所などの研究グループが発見した。罪悪感や自殺念慮など、それぞれの症状に関連する代謝物が異なることも分かった。

 自殺の危険性も高いうつ病は、その重症度評価もとても大切だが、診断は、本人の主観的な訴えや態度に基づいていて、評価が難しく、より客観的な評価法の開発が求められていた。今回の研究では、抑うつ症状のあるうつ病や躁うつ病患者から採血し、微量の血液成分から数多くの代謝物を同時計測できるメタボローム解析を行った。その結果、うつ病の重症度に関連する血中代謝物を発見、自殺念慮の有無や、強さを予測するアルゴリズムも開発したという。

 研究者は、「うつ病治療には早期発見・早期介入が重要で、今回の成果を手がかりとし、採血による簡便な客観的評価法が開発されることで、精神科以外の医療機関や健診などで抑うつ状態のスクリーニングが可能となる」と話している。