社会

『最も働きたい企業ランキング』 頂点を制したのは「グローバルSAMURAI」の日清食品

壇上で記念撮影を行う受賞企業のみなさん。
壇上で記念撮影を行う受賞企業のみなさん。

 みんながいちばん働きたい会社はどこだろう? 18歳から65歳までの男女2,500人が「勤務先としていま最も人材をひきつける魅力のある企業」を選ぶアワードで、首位に輝いたのは日清食品ホールディングスだった。

 このアワードは世界最大級の人材サービス会社ランスタッドホールディング・エヌ・ヴィー(本社:オランダ)の日本法人ランスタッド(東京)によるもの。勤務先として魅力のある企業を世界共通基準で測る「ランスタッドアワード2017~エンプロイヤーブランド・リサーチ~」の調査結果をまとめ、2月16日に発表。東京国際フォーラムで表彰式が行われた。

総合第1位を初受賞した日清食品ホールディングスCHO執行役員 上村成彦氏(写真右)と、ランスタッド株式会社代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ氏(写真左)。
総合第1位を初受賞した日清食品ホールディングスCHO執行役員 上村成彦氏(写真右)と、ランスタッド株式会社代表取締役会長兼CEO カイエタン・スローニナ氏(写真左)。

 1位の日清食品といえば、世界で活躍するテニスプレーヤー錦織圭選手が所属する企業。錦織選手のように世界を舞台に戦える社員「グローバルSAMURAI」を育成する研修制度でも話題だ。受賞の理由について、同社のCHO執行役員 上村成彦氏は「常識にとらわれずにチャレンジングな広告を打つなど、より挑戦的なものを選ぶという社内文化がある。そういうところが評価されたのでは」と分析。また、若手から経営者まで複数の層に分けてグローバル人材を育成する取り組みを紹介。「新人管理職は無人島行き。チキンラーメンと水、火起こし器、米、小麦粉、釣りざおのみでのサバイブ体験を通してブレークスルー力が養われる」など、ユニークな研修内容についても披露した。

 2位は特に男性からの支持が高かったトヨタ自動車、3位は昨年1位のサントリーホールディングスが獲得した。トヨタの菅原英喜東京総務部長は年初来のグローバル競争の劇的変化に言及。先行きが不透明であればあるほど顧客重視の姿勢を忘れず「ものづくりの王道を歩んでゆきたい。ものづくりはひとづくりから」と決意を新たにした。サントリーの千大輔人事部長は「健康経営、働き方改革に取り組んでいる。心身ともに健康に働ける職場環境で、サントリーのDNAである『やってみなはれ』精神をいかんなく発揮してもらいたい」と熱を込めた。

 海外企業部門ではアマゾンジャパンが、注目企業部門ではグーグルが1位に選ばれた。

 この調査は、日本国内で任意に抽出された18歳から65歳までの男女2,500人を対象に、企業220社について「社名を知っているか」「その企業で働きたいか」を問い、評価の高い企業を選出した。勤務先企業を選ぶ際に重視する項目も尋ねたところ、最重要項目として「給与水準、福利厚生」があがったが、ワークバランスの実現性や柔軟な働き方に注目が集まっていることがうかがえた。

 「働き方改革」にかつてないほど注目が集まっているいま、雇用主としての魅力「エンプロイヤーブランド」を高めてゆくことは企業にとって持続的成長に欠かせない。新卒者ではなく、就業者世代がブランド力をジャッジするランスタッドアワードは要注目だ。

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