おでかけ

プレミアムフライデーに対する労働者の本音は? 「早上がり」からもう一歩の工夫が普及のカギ?

07900000242 2月24日(金)からスタートする「プレミアムフライデー」。「月末金曜は少し早めに仕事を終えて、ちょっと豊かな週末を」と、官民連携で進める試みだ。「働き方改革」が世の中の大きなテーマになっているけれど、働く人たちはどんなふうにとらえているのかな? そして、この試み、広まっていくんだろうか? 都内で町の声を拾ってみた。

■実現すればうれしいけれど…

 4歳の長女を保育施設に預け、金融機関でフルタイムで働く30代の女性。週末・月末はただでさえ忙しく、「(プレミアムフライデーについて)話題に上っても、『うちでは絶対無理だ』という感じ。本部で取り組めるとしても、支店は無理だなあ…。実現したら、金曜夜から家族で旅行の計画を立てるかも」。女性の夫は40代で製造業で働く。会社としての取り組みもなく、「本当に早く帰ることができるようになればうれしいが、日本の97%を占める中小零細企業がプレミアムフライデーを実施できるわけがないから、広まらないと思う」。

 大手電気通信事業会社に勤める40代の男性は「同業者のソフトバンクが導入(15時退社の推奨)を決めたことで社内でも話題になったけれど、うちの会社は今のところ取り組みは予定されていない。実施されたら趣味や勉強に当てる時間が増えるから歓迎だけれど、ノー残業デーすら定着していないし…」と普及にはギモンの様子。 

■「知らなかった」人も…

 土曜も授業がある学校の先生や、平日休みシフトの人は、“蚊帳の外”感もあるよう。「金曜も半ドンか~」(土曜も授業あり)、「便乗して早上がる?」(平日定休の職種)など、冗談で話題に上る程度だとか。

 埼玉県の大学の教員である40代の男性は「全く知らなかった。職場でも話題に上ったことは全くない」。試み自体については、「あればあったで有意義に過ごせる時間が増える人がいるだろうからいいと思うが、その分他の時間帯や他の人にしわ寄せがいくと意味がない」。なんかよい案ありますか!? 「“おもしろくなる”仕組みがないと、限定的になると思う。曜日を各業種で選ばせて、お祭りにしてみるとか。また、例えば週に3時間、“有給自由時間”なんていうものがあると、時間給の人も収入が減らないのでよいのではないかなあ」。

■終日休みにしては!?

 大手不動産会社に勤める40代の男性。2月24日については会社として15時の退社が認められており、消費者に向けても飲食業を中心にプレミアムフライデー企画を打ち出している。ただ「月に1度の数時間の労働時間短縮という意味での制度としては、中途半端で広まらない」と考えている。「週休3日や労働コアタイムの縮減・撤廃など、フレキシブルな働き方や時短の方が急速に進むのでは?」。

■プレミアムフライデーに合わせた働き方改革 「8割が前向きに検討」

 経済産業省や業界団体などでつくる「プレミアムフライデー推進協議会」は、賛同企業・団体を約1600社を対象にプレミアムフライデーに合わせた働き方改革の検討状況についてアンケートを行い、233件の回答を得た。それによると、「すでに働き方の改革に取り組み始めている」(27.9%)、「働き方改革の実施が決定している」(7.3%)、「現在、前向きに検討中」(18.5%)、「今後、前向きに検討する予定」(22.7%)を合わせると、約8割(76.4%)の企業・団体が働き方改革を前向きに検討しているという結果に。取り組みの中には、15時退社に加えて非正規雇用社員を含む全メンバーに「プレミアムフライデー支援金」を支給したり、中小企業ならではの取り組みとして、交代や日程をずらしての早上がりの実施やフレックスタイム制の導入、地域クーポンなど地域の消費へつなげる方法を検討している企業もあった。同協議会では、「それぞれの業界や会社の働き方があり、働き方改革があると思っております。プレミアムフライデーを、働き方改革を考える1つのきっかけとしていただければ」と話している。

 今回町の声を拾った中で、「もし月末金曜日に早く帰れたら何をしたい?」に対する答えで割と目立ったのが「金曜夜から旅行に出かける」だった。“2.5日で2泊”は、仲間や家族との旅のチャンスを広げてくれそうなイメージがわくのかもしれない。旅行もお金がかかるから、休みさえ増えればいけるというものではないけれど、半年~1年に1度、週末のリフレッシュ旅行ができたら、幸せだなあ。