カルチャー

さよならソニービル! 壁に葉っぱを貼りに行こう

来訪者がポストイットに思い思いの言葉を書いて貼っていく
来訪者がポストイットに思い思いの言葉を書いて貼っていく

 どっぷり“昭和世代”には、かなり寂しいソニービルの解体。銀座に行くたびに親と“ドレミ階段”(現在の正式名称はメロディステップ)に行った、大人になってからも銀座の待ち合わせはソニービルだった、という人は、今月末までにお別れのイベント「It’s a Sony展」に行っておこう。4月1日から、解体が始まる。

葉っぱのシールをもらって
パークの木琴
ウォールアート
ウォールアート

 このビルが開業したのは1966年、ちょうど半世紀を迎えたところだ。「ソニービルの歴史」によると、「外壁にはめ込まれた2300個ものブラウン管テレビや、1Fのパネルヒーティング、日本一速いエレベーターなど、新しい構想で話題をあつめ、当時でも1日平均2万人を超える大盛況ぶり」だったそうだ。今でこそ珍しくなくなった企業ショールームだが、高度成長期、数寄屋橋交差点角の大規模なショールームは画期的だったし、ソニーの新製品をデモ操作したり、パソコンからカメラ、テレビ、スマホと、時代によってどんどん変わっていく先端の製品を散歩がてら見て回る場所として、一番長い歴史を持つ場所でもあった。

パークの木琴
パークの木琴

 現在、このソニービル特有の花びら構造のフロアには、人工芝が敷き詰められ、2階から4階まで、横幅約120メートル、標高差約9メートルの大規模なウォールアートがある。訪れた人は、葉っぱのシールをもらってこの壁画に緑を“加筆”していけるようになっている。そして階段に沿って約34メートルの “パークの木琴” があり、4階から転がってくる木の玉が木琴を叩き、「What a Wonderful World.」(ルイ・アームストロングの楽曲)を奏でている。

 解体の後、2018年夏には、街に開かれた施設を体現する空間、「銀座ソニーパーク」がつくられ、2020年秋以降、新しいソニービルの建設がスタートする予定だ。20世紀の懐かしさと、21世紀の未来が交錯する場所でのイベントも、あと半月だ。