デジもの

デノンが8K UltraHD対応のAVアンプ3機種を発売 音質向上に向け各部を改良

0920 デノンが8K対応のAVアンプ3機種-img

 オーディオブランドのデノン(ディーアンドエムホールディングス・川崎市)は、AVサラウンドアンプ「AVR-X580T」(5万8,300円・9月下旬発売)、「AVR-X2800H」(12万1,000円・10月下旬発売)、「AVR-X3800H」(18万1,500円・10月下旬発売)を発表した。8K Ultra HD対応のHDMI端子と最新サラウンドフォーマット、各部の改良による音質の向上を特徴としている。価格はすべて税込み。

AVR-X580BT
AVR-X580BT

0920 デノンが8K対応のAVアンプ3機種-580-r

 新しいベーシックモデルに位置づけられるAVR-580BTは、140W×5チャンネルのディスクリートパワーアンプを搭載した5.2chAVアンプ。より高純度な伝送や、低インピーダンス化、パーツ配置の最適化による信号経路の最短化、電源の強化などを図る一方、電流リミッター回路の排除、大容量コンデンサーの投入などで、高音質化を目指す。電源回路は低ノイズ化と大電流供給のための強化を図り、大型電源トランスや大容量ブロックコンデンサーを搭載している。

 信号系では、音質に大きく関わるボリュームにメスを入れた。従来のセレクター/ボリューム一体型デバイスを、入力セレクター、ボリューム、出力セレクターの機能ごとに分けることで、低ノイズ化。デジタル回路ではD/Aコンバーターもグレードアップ。プリアウトにサブウーファー2系統を設けているのも、このクラスではポイントになる。サラウンドは最新のロスレスフォーマットのDolby TrueHD、DTS-HDに対応。またハイレゾ再生については、USBメモリーに保存した、DSD5.6MHz、PCM192kHz/24bitまでの音源ファイルを聴くことができる。

 映像系は、4入力/1出力のHDMI端子が8K/60Hz。4K/120Hzに対応。もちろんダイナミックレンジを拡大するHDR10+をはじめ、Dolby VisionやeARC、VRR、QFTなどの最新フォーマットに対応して、映画からゲームまで幅広く臨場感あるサウンドで楽しめる。

AVR-X2800H
AVR-X2800H

0920 デノンが8K対応のAVアンプ3機種-2800-r

 ラインアップ中核のAVR-X2800Hは185W×7チャンネルパワーアンプを搭載した7.2chAVアンプ。アンプ回路は再現性を高めるために全チャンネル同一構成のディスクリート回路としている。信号経路やパーツの配置や高品位化などで低インピーダンス化、電源強化を図る。ボリューム系のシンプル化、最短化や、パワーアンプ初段にはデュアル・トランジスタを投入して低域や微細な信号の再現力を高めている。

 最新の3次元オーディオフォーマットDolby Atmos、DTS:X、MPEG-4 AACに対応。全方向に包み込まれるようなサラウンド体験が味わえる。またDolby Atmos Height Virtualizer、

 DTS Virtual Xにより、サラウンドスピーカーなどが設置できない環境でも、3次元サラウンドの効果が得られるようになっている。

 映像系は、8K/60Hz。4K/120Hzに対応するHDMI端子は3入力/2出力を装備。8K Ultra HD/HDR10+/eARCや、Dolby Vision、eARC、VRR、QFTなどすべての最新フォーマットに対応している。

 同社ネットワーク技術HEOSを搭載。主要な音楽ストリーミングサービスのAmazon Music HD、AWA、Spotify、Sound Cloudの音楽配信サービスが受けられるほか、インターネットラジオを聴くことが可能。同一のローカルネットワーク上にあるミュージックサーバー(NAS、パソコンなど)やUSBメモリーに収めたハイレゾ音源も楽しめる。ワイヤレス再生ではBluetooth、Airplay2にも対応しているので、さまざまなデバイスのコンテンツを高音質で楽しめる。

AVR-X3800H
AVR-X3800H

0920 デノンが8K対応のAVアンプ3機種-3800-r

 上位モデルAVR-X3800Hは、215W×9チャンネルパワーアンプを搭載した9.4chAVアンプ。3次元サラウンドの標準システムを構築できるほか、11.4chプロセッシングに対応しており、外部パワーアンプとサラウンドスピーカーを追加することで、より臨場感を高めたシステムの構築も可能にしている。専業メーカーと共同開発したパワートランジスタを使った全ch同一構成のディスクリートパワーアンプ、回路パターンでの低歪み化の徹底、フィルムコンデンサーなどのパーツの高品位化、大容量コンデンサーによる電源強化など、クラスに相応しい強化が行われている。

 最新のDSPの投入でトータルの処理能力を大きく向上。サラウンドDolby Atmos、DTS:Xに加えて、従来のステレオやサラウンドソースを再生するときも、Dolby SurroundやNeural Xにより3Dサラウンドにアップミックスされて、よりリアルなサラウンドが楽しめる。サラウンドフォーマットはAuro 3Dにも対応。コンサートなどでも自然で豊かな音場感とリアルな音楽再生が楽しめる。また厳格な性能基準を満たしたIMAX Enhanced認定製品であり、劇場にも迫る臨場感にあふれた再生が可能。さらに放送コンテンツに導入されるMPEG-A AAC、次世代の全方向サラウンド技術360 Reality Audioにも対応している。

 8K/60Hz。4K/120Hzに対応のHDMI端子は6入力/2出力。HDR10+をはじめとする最新機能はフルサポート。このほかHEOSによるネットワーク機能、BluetoothやAirPlay2によるワイヤレス再生、Amazon Alexaによる音声コントロールの対応デバイスにもなっている。