映画『ヘルドッグス』公開御礼舞台あいさつが22日、東京都内で行われ、出演者の岡田准一、坂口健太郎と原田眞人監督が登壇した。
本作は、復讐(ふくしゅう)のみに生きてきた元警官の兼高(岡田)が、関東最大のやくざ組織に潜入、組織内でも制御不能な存在である室岡(坂口)とバディを組み、“狂犬コンビ”として組織内で上り詰めていく様子を描く。
公開から約1週間が経過。岡田は「いつも以上に感想が多く届く作品。それほど癖が強い映画になっているのかな」とコメント。
坂口も「今回の室岡という男は、かなりぶっ飛んだキャラクターだったので、僕に感想をくれる方たちの熱量、エネルギーもすごいんです」と、周囲の反響を明かした。
原田監督も「やっぱり熱気。今まで自分が作った中で一番反応がいい。自分の中では最高傑作かどうか分からないけれど『そうだ』と言う人が多いので、それはそれでいいのかな」とうれしそうに語った。
映画の公式SNSに寄せられた感想の中には、「コミュニケーションツールに、ちょうどいい映画であることを拒否した作品」といったコメントも。
それを聞いた岡田は「間違ってもデートで行くんじゃねーぞ。そういう映画になっていると思う」と笑いつつ、原田監督に「どうですか?」と質問した。
原田監督は「でも、デートムービーでもいいんじゃないかな。語り合いたくなる映画なので、相手の本質を見極めるにはちょうどいい。ちょっとこの男どうかな、あるいは彼女はどうかな、と思っている人はぜひ2人で見に行って、相手の反応をチェックして」と語った。
また、劇中では“相性98パーセントのバディ”を演じた2人だが、実際の結果は少し違うという。
坂口が「僕、岡田さんと宣伝のときに相性診断を結構やっているのですが、すっげえ(相性)低いんです」と苦笑すると、岡田も「本当は25パーセントぐらい。相性診断で(選択肢の)AかBかが全然合わない」と明かして笑いを誘った。