SDGs

海洋プラゴミが伝統の織物に 糸と資源の循環リレー

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 世界の海に存在しているプラスチックごみは、合計で 1億 5,000 万トンといわれる。年々悪化する地球環境問題に取り組む一つの方法として、日本各地で海洋漂着ペットボトルなどを回収するクリーンアップ活動が行われている。そこで回収されたペットボトルなどを原料にした由再生糸「UpDRIFT」を使った、新しい小倉織(こくらおり)が開発された。小倉縞縞(こくらしましま・福岡県北九州市)の地球環境をテーマにしたテキスタイルシリーズ「縞縞 EARTH」だ。4月13~26日まで、伊勢丹新宿店本館5階「縞の粋 2022」で、その主要アイテムがお披露目される。販売は、5月中旬から福岡の直営店やオンラインストアで。

<石垣アースクリーン(地球のごみ拾い)画像> 縄文企画
<石垣アースクリーン(地球のごみ拾い)画像> 縄文企画

 世界的にプラスチック削減対策が進むなか、日本はまだ大量のプラスチックを使い、廃棄しているのが現状。そんな中、この4月には「プラスチック新法(プラスチックに係る資源循環の促進等に関する 法律)」が施行された。これまでは事業者や行政の取り組みが主だったが、今後は、消費者もより一層、資源循環に対する理解を深め、意識して行動を変化させることが求められていくようになる。伝統的な小倉織にエコな材料を使用したこの取り組みにも注目だ。