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専門店の刺激を自宅でも味わいたい! 家庭で手軽に“スパイスカレー風”カレーを楽しむ方法

ルーを使わない、スパイスカレーの出来上がり!
ルーを使わない、スパイスカレーの出来上がり!

 気軽に外食できないため、「あれ食べたいなぁ~」と恋しい食べ物がたくさんある。ルーを使わずに作るスパイスカレーもその一つだ。お店によっては何時間も並ばなければならないこともあったけど、いまとなっては懐かしい。でも、もし家庭で手軽にスパイス感たっぷりのおいしいカレーができるなら、カレー好きにとってこんなにうれしいことはない。

 スパイスカレーのような本格派じゃないけれど、スパイスの魅力を堪能することにおいては負けてはいない。これさえあれば、家庭の手作りカレーやレトルトカレーが、スパイスカレー風に大変身。それはちょっとした魔法のスパイスをふりかけるだけなのだ。その作り方、食べ方をご紹介しよう。

 実際のところ、この秘密兵器は全然、目新しいものではない。カレーに使うスパイスそのものなのだ…。一番手軽なのは、身近なスパイスショップに行って、ショップオリジナルの「カレーパウダー」を購入すること。ネットで通販でもOK。このカレーパウダーを普段お使いのカレールーでカレーを作るときやレトルトカレーに、スプーン一杯か二杯、好きなだけ混ぜて食べてみよう。それだけでちょっと物足りなかった自宅でのカレーが本格的な味に変身する。まずはそこから始めてみてもいい。だが、真のカレー好きなら、さらなる高みに挑戦してみるのも一興だ。

 自分好みの「手前カレーパウダー」を作ろう!

 専門店のカレーパウダーの追加でも、多少は満足が得られると思うけど、もしもっと新鮮なスパイスを試してみたくなったなら、あとは自分で作るしかない。ホールのスパイスを手に入れて、自分で必要な量を砕いて混ぜればカレーパウダーが出来上がる。代表的なスパイスといえば以下のようなものだ。

基本的なスパイス
基本的なスパイス

カルダモン 爽やかな香り

クミン カレーの基本

コリアンダー パクチーの実

クローブ 濃厚で甘い香り

シナモン ポピュラーなので説明は不要かも

ターメリック 香りというより色づけ(黄色くなる)、ウコンとも呼ばれる

パプリカ ターメリック同様、入れると色が赤くなる

レッドチリ 辛み

 これらを砕いて混ぜればカレーパウダーが出来上がるわけだが、カレーって不思議な食べ物で、どんな割合で混ぜてもそれなりにカレーになるので、あまり難しく考えなくてよさそうだ。味噌の味が各家庭で違っていて「手前味噌」というわけだが、カレーもそれに近い感じがある。だから自分好みの「手前カレーパウダー」を作ろう。

ホールを粉にするときの道具。古いコーヒーミルをスパイス専用にした。
ホールを粉にするときの道具。古いコーヒーミルをスパイス専用にした。

 ホール、つまり塊のスパイスを砕くのに一番手軽なのは、中でプロペラ状のものが回転するコーヒーミルを使うことだ。スパイスは匂いが強烈なので、安いコーヒーミルを入手してスパイス専用にするのがおすすめ。カルダモンとコリアンダーは殻が出るので、網でこして殻を取り除こう。

カルダモンをミルに入れる。
カルダモンをミルに入れる。
ミルでひいたカルダモン。
ミルでひいたカルダモン。
カルダモンとコリアンダーは殻が出るので網でこす。
カルダモンとコリアンダーは殻が出るので網でこす。

カルダモン 10g

クミン 10g

コリアンダー 10g

 これを混ぜて、ここに、

シナモン 4g

クローブ 4g

レッドチリ 3g(入れすぎると辛いのでお好みに合わせて増減しよう)

ターメリック 黄色くしたくなければ入れない

パプリカ 赤くしたければパプリカを入れる。なくても良い

今回は7種類のスパイスを使用。
今回は7種類のスパイスを使用。

 こんな割合で混ぜて「カレー4皿分に対して大さじ山盛り1杯半」程度入れることで、とてもおいしいスパイシーなカレーを作ることができる。これを自家製のシチューに混ぜてカレーに仕立てたら、あるカレー好きは大絶賛! 特別な材料ではないので、要は新鮮でひき立てのスパイスを使っているからだと思うのだが、確かにこの新鮮さとスパイシーさは、下手なカレー屋さんでは味わえないものがある。ぜひ、一度試してみてはいかがだろうか。

キッチンスケールで計量。
キッチンスケールで計量。
7種類のスパイスを混ぜ合わせて「手前スパイス」が完成。
7種類のスパイスを混ぜ合わせて「手前スパイス」が完成。

 自分でカレーパウダーを作るとおいしく、しかも安い!

 一例だが、インターネットの某インド食材・スパイス販売店でカルダモン(50g)、コリアンダー(100g)、クミンシード(100g)、シナモン(50g)、クローブ(50g)、レッドチリ(100g)の6種類を1袋ずつ買うと、合計1,880円(税込み・送料別)だった。レッドチリは使う量が少ないのでだいぶ余るし、カルダモンは途中で買い足しが必要になると思うが、これだけで概算50皿分以上のカレーパウダーを作ることができる。カレーパウダーは自分で作るとおいしい上に安く上がるのだ。ホールをひいて余ったスパイスの粉は密封して冷蔵庫に入れておけば、味がシャキッと立ったスパイシーなカレーが自宅でいつでも楽しめる。

 手軽な本格派カレーに挑戦

 新鮮なスパイスを使った本格的スパイスカレーの作り方は専門家のレシピを参考にしていただくとして、ここでは手軽な調理法の一例をご紹介しよう。

鍋に油を入れ、そこにカルダモン、シナモン、クミンなどを入れて焦がさないように熱して油に香りを移す。
鍋に油を入れ、そこにカルダモン、シナモン、クミンなどを入れて焦がさないように熱して油に香りを移す。
きざんだタマネギとニンニクを入れて炒める。
きざんだタマネギとニンニクを入れて炒める。
タマネギが透明になったらカルダモンとシナモンは箸でつまんで取り除く。
タマネギが透明になったらカルダモンとシナモンは箸でつまんで取り除く。

 鍋に油を入れ、そこにカルダモン、シナモン、クミンなどを入れて焦がさないように熱して油に香りを移す、さらにきざんだタマネギとニンニクを入れて炒める。タマネギが透明になったらカルダモンとシナモンは箸でつまんで取り除く(何個、何片入れたかを覚えておくと良い)。ここに好きな具材、肉、ニンジン、ジャガイモ、トマトなどを入れ、カレーパウダー(4皿分で大さじ山盛り1杯半から2杯程度)と水と塩を入れて煮込む。具が柔らかくなったら、しばらく放置して、塩味と辛さを調整して出来上がり。ショウガやヨーグルトを加えるのも良し、とろみをつけたければキャベツを加えてもおいしい。

具材はお好きなものを。今回はヨーグルトで揉んだ豚肉を使用。
具材はお好きなものを。今回はヨーグルトで揉んだ豚肉を使用。
具材を入れ、カレーパウダーと水と塩を適宜入れて煮込む。
具材を入れ、カレーパウダーと水と塩を適宜入れて煮込む。
一応スパイスカレーの出来上がり。
一応スパイスカレーの出来上がり。
とろみをつけたければキャベツを加えても。
とろみをつけたければキャベツを加えても。

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