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奇跡の「球磨焼酎」 熊本豪雨で壊滅的被害の中、残った原酒を販売

文蔵旭(球磨焼酎)
文蔵旭(球磨焼酎)

 熊本の集中豪雨で、奇跡的に難を逃れた家族経営の焼酎蔵。球磨焼酎の原酒『文蔵旭』の販売が始まった。売上の一部は、支援金として球磨焼酎酒造組合へ寄付される。

 球磨焼酎は、国産米のみを原料とし、球磨地方の地下水で仕込んだもろみを球磨地方で蒸留し瓶詰したもの。「球磨焼酎案内人」が全国に約2,000人いるほど、根強いファンが多い。だが、球磨川は暴れ川と呼ばれ、これまでにも水害で幾多の苦難を乗り越えながら500年の伝統を承継してきた。今回の水害では原酒どころか製造場や事務所なども流され、3蔵元は壊滅的な状況。床上、床下浸水の被害があった蔵元は半数近くに上る。

 そんな中で、球磨川から分岐した小さな水路の水門を遮断したおかげで奇跡的に難を逃れ、できたばかりの原酒も全て無事だったのが、小さな焼酎蔵、木下醸造所。『文蔵旭』の原料は幻の米と呼ばれる『旭一号』。古くから栽培されていた掛け合わせの無い原種米だ。昔ながらの造りで発酵・熟成を行っており、丸1年熟成した逸品。豪雨被害の復興のために、一献ささげたい商品だ。720ml・25度が2,500円、42度の原酒は3,500円。復興支援セットとして「25度2本セット8,000円」、「25度1本と42度原酒1本セット1万円」も販売する(いずれも税込み価格)。