節分は二十四節気のひとつ、立春の前日。だから、豆まきや恵方巻きに続いて、この地酒だ。立春の未明に搾りあがった生原酒を地元の神社でお祓(はら)いしてもらい、無病息災などを願って飲む縁起酒「多満自慢 立春朝搾り」(石川酒造・東京)が、2月3日発売される。
蔵元ではもろみを一晩中搾り続け、搾り上がったらすぐに瓶詰めして出荷するため、この日蔵人たちは夜中から、ときには徹夜で作業を行う。朝搾ったばかりで、いっさいの火入れをしない新鮮な生原酒をその日に飲める。春を迎えるに相応しい、フルーティーで香り高く、フレッシュで爽やかな味わいだ。
日本名門酒会では、1998年から立春朝搾りというイベントを開催しており、今年は24年目。北海道から九州まで、イベントは44の蔵で展開される。720ml、税別1,600円。