SDGs

カンロからサステナブルライン発売 「ヒトツブカンロearth」の3商品

カンロのサステナブルブランド「ヒトツブカンロearth」。
カンロのサステナブルブランド「ヒトツブカンロearth」。

 持続可能な地球を作っていくには、社会全体でさまざまな取り組みを行っていく必要がある。今年、創業110周年を迎えるカンロ(東京)は、長年愛されているカンロ飴やピュレグミなどのラインアップで人気の会社。飴・お菓子のイメージが強いが、昨年発表した「フューチャーデザイン」事業では、サステナビリティーとウェルビーイングをキーワードに、地球に優しい商品、サーキュラーエコノミーの実現などを目指している。そのカンロの直営店「ヒトツブカンロ」から、環境に配慮したサステナブルなブランド「ヒトツブカンロearth」が発売された。

 ヒトツブカンロearthのコンセプトは、“ヒトからヒトへ、地球への想いがつながるヒトツブへ”。第1弾として、キャンディーを渡す“手”にスポットをあてた3商品を展開している。「地球をあるくウエットティッシュ」(税込み200円)は、規格外で販売できないカンロ飴をアップサイクルさせた商品。カンロ飴と未利用田んぼの有機米を発酵させて精製したアルコールを使用。パッケージは、イロドリ・ウミ・ハナ・ヒカリの4種類。10枚入りだ。

直営店「グランスタ東京」店の様子。
直営店「グランスタ東京」店の様子。

 飴の生産過程では、気泡が入ったり、割れたりして商品に使えないものがどうしても発生してしまう。極力原料に戻したり、飼料・肥料として再利用したりするなどの工夫を行っているが、カンロでは年間に発生する規格外の飴約1,200トン(2021年実績)のうち、16.3%を廃棄してきたという。アップサイクルなどで廃棄する飴を減らすことは、ゴミを出さないサーキュラーエコノミーの実現につながる。

 2つ目のラインアップは、「地球想いのハンドタオル」(同1,000円)。コットンのほか、サトウキビやトウモロコシなどの植物を使った「ポリ乳酸」が原料の繊維を15%使用。自然素材である100%コットン製のタオルと比べても、生分解性・速乾性に優れているなどの特徴があるという。ピンク・グレー・ホワイトの3色展開。

「グランスタ東京」店に並ぶヒトツブカンロearthの商品。
「グランスタ東京」店に並ぶヒトツブカンロearthの商品。

 「キャンディアースの小さなのど飴」(32g入りで同550円)は、捨てないパッケージを意識したシリーズ。缶はアクセサリー入れや薬入れとしても活用できるほか、10月にはリフィル商品(52g入りで同600円)を発売する予定だ。缶を繰り返し使うことは、廃棄されるパッケージの削減になる。

 「買い物は投票と同じ」という言葉があるが、私たちの日々の行動が地球の未来を変えるともいえる。明日のお菓子や食材を買う時、あなたは何を基準に選ぶ? ヒトツブカンロearthの商品は、絵柄に大地や海などのモチーフを取り入れることで、地球へ思いをはせるデザインになっていて、かわいいパッケージはプレゼントにも使える。年内に第2弾の発売を予定している。