エン・ジャパン(東京)は「エン転職」上で、ユーザー1万1,405人を対象に「働き方改革」についてアンケートを実施した。それによると「在籍企業が働き方改革に取り組んでいる」人は43%と、昨年から変化なし。思うように改革が進んでいない実態が明らかになった。
企業規模別に見ると、在籍している企業規模が大きくなるほど取り組み比率は上昇。業種別に見ると、「金融・保険」(65%)で最も取り組みが進んでいるようだ。
働き方改革の具体的な取り組み内容は、「有給休暇取得の推進」(70%)が最も多く、「ノー残業デーなど、長時間労働の見直し」(65%)が続く。中には「上司に口頭で『○日に有給休暇を取得したい』と他の人がいる前で堂々と言えるようになりました。前はこっそりと、メールで伝えていました」(36歳女性)といった声もあるなど、改革が進んでいる企業では空気が変わっている様子がうかがえる。
一方、「会社の働き方改革に対する取り組みで、労働時間が短くなった」と回答した人に、1日平均でどのぐらい労働時間が短くなったかを聞くと、「30分~1時間程度」(39%)が最も多く、約1時間(25%)、30分未満(20%)と続く。「労働生産性や業績は上がったか?」との質問に「上がった」と回答したのは27%(上がった:8%、やや上がった:19%)で、「上がっていない」としたのは28%(あまり上がっていない:13%、上がっていない:15%)だった。