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40億年のロマン ナノの世界から見える

28059000426 中学校の歴史で習ったアウストラロピテクスのルーシーが300万年前だから、40億年前は想像を超える。だが、その痕跡はしっかり残っているらしい。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、小惑星イトカワから回収した微粒子表面の模様から40億年以上前に刻まれたものを発見した。

 JAXAの松本徹宇宙航空プロジェクト研究員が率いる研究チームは、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから回収し、地球に持ち帰った微粒子の表面模様を分析した。この微粒子、数10マイクロメートルの大きさしかなく、その表面の模様はナノメートル(1ミリメートルの100万分の1)程度。X線マイクロトモグラフィーや走査型電子顕微鏡を用いて、微粒子表面の微細構造を詳細に観察した結果、これまでは一種類しかないと考えられていた表面模様のパターンが、少なくとも4種類あることがわかったという。その中の一つは、40億年以上前に形成された「イトカワ母天体」に由来するものだった。

 その他にも、太陽風に長時間さらされたために形成したとみられる模様や、粒子同士がこすれて摩耗した模様なども見つかった。こういう話を読むと、人間の小ささをつくづく思う。長くて100年前後しか生きないヒト。せいぜい平和にいきたいものだ。