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粘着性シートでトンネルの応急修理 コンクリート片のはく落防止

0416488_02 高速道路のトンネル天井板落下事故は、記憶に新しい。設計、構造そのものの問題も指摘されたが、経年劣化ももちろん問題だ。高度経済成長期に建設された道路や鉄道など数多くのインフラが老朽化、コンクリートの一部が剥がれて落下する事故は、社会問題となっている。そこで、大日本印刷と阪神高速技術、倉敷紡績は、容易にコンクリート片のはく落を防止できる応急処置材「DK-ピタットエイド」を開発した。

 高架橋や、トンネルなどの点検時に発見されたコンクリートの浮き等、不具合のある箇所を応急的に補修し、その後の本格的な補修工事を行うまでの安全性を高めるために使用するもの。通常、定期的にコンクリート構造物を点検し、不具合が見つかった箇所は、その周辺も含めてコンクリートを落としておき、その後、はく落防止のための補修工事を実施する。だが、点検から補修工事の完了までははく落の危険が残るため、不具合箇所を発見した時点で、点検者でも簡単に行える応急的な対策が求められていた。

 コンクリート片のはく落を防止する高強度ポリエチレン繊維を、接着材層でラミネートして粘着性のあるシートにしたもので、不具合箇所のコンクリート表面を平滑にする下地材料を塗布した後、外装のPETフィルムを剥がしてコンクリートに貼るだけで、簡単に不具合箇所の補修ができるのだそうだ。従来の補修工事だと、1平方メートルあたり2日かかった作業を30分程度で行うことができるという。