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夏は「痛風」発作にご用心! 尿酸値の上昇を防ぐために継続して摂取したい食品とは?

ph1 もうすぐ暑い夏がやってくる。炎天下のゴルフを終えてビールをガンガン飲んで汗だらだら。飲み過ぎ食べ過ぎで、あれっ、ちょっと太ったかなと反省して、アスレチックジムへ。必死に筋トレして汗だらだら。フ~ッ、のどが渇いたなとビールをガンガン飲んで、翌日またジムに・・・。昨年の夏休み、こんな生活を4~5日繰り返して「痛風」を発症した男が我が社に実在する。おつまみは主に干物、枝豆、あん肝、レバーだったとか。

  ご存じだろうか。夏は最も痛風発作が多い季節だということを。「痛風」とは、尿酸という物質が体内に蓄積し、とんでもない激痛が、ある日突然に起こるというコワ~イ病気なのだ。夏はどうしても大量の汗をかいてしまうので、体内の水分が失われて血中の「尿酸値」が高くなりがち。さらにビールや、おつまみの魚介類、レバーなどには、尿酸の材料となる「プリン体」が多く含まれているので、大量に消費する夏は危険度が高まるというわけだ。

  では、その「尿酸値」、いったいどれくらい理解されているのだろうか。日本能率協会総合研究所(東京)が実施した「健康診断における尿酸値に対する意識・行動調査」(対象は全国の20歳~69歳の男女1,000人)を見ると、多くの人に認知されてはいるものの、詳しい内容はよく知られていない尿酸値の実態が明らかになってきた。

 まず、健康診断の測定項目のうち、「血圧」「血糖値」「血液」「脂質」「BMI」「尿酸値」の認知度はそれぞれ8割超。だが、「基準範囲外」の数値だと体にどのような影響があるか知っているかを尋ねると、「尿酸値」について知っているのは24.7%と約4人に1人の割合だ。

 知っていると答えた「尿酸値」認知者に、尿酸値を気にしているか尋ねたところ、「気にしている」「やや気にしている」の合計は19.7%。気にするきっかけとしては、「健康診断等で調べた際に尿酸値が高かったので」と答えた人が39.9%とダントツで多かった。やはり実際に数値が上がってから気にする人が多いということなのかもしれない。

 「尿酸値」認知者に尿酸値のコントロールに効果がありそうだと思うものを尋ねたところ、「生活習慣に気を付ける」が30.1%と最も高く、次いで「軽めの運動をする」(24.8%)、「食事のプリン体量に気を付ける」(23.4%)と続いた(複数回答)。

  尿酸値を気にしていない人も含めた全員に、いくつか尿酸値に関する説明文を提示したところ、最も興味・関心を喚起した内容は「プリン体は、ビールや魚卵に多く含まれると言われているが、ほとんどすべての食品に多かれ少なかれ含まれている」が35.6%でトップ。次いで「尿酸値の上昇を起こさないために、日常から生活習慣や食生活(プリン体が多い食べ物を控えるなど)に気を付けることが大切」が30.8%、「プリン体が消費されて残るゴミが『尿酸』であり、その血中濃度が上昇すると、様々な健康被害を引き起こしやすくなる」が24.3%と続いた。共通するワードは「プリン体」。どうやら尿酸の材料となるプリン体の摂取を気にしている人は意外に多いようだ。

 そこで、プリン体の摂取を減らすために今後習慣的に摂りたい食品を尋ねたところ、「ヨーグルト・チーズ等の乳製品」が48.1%と最も高く、次いで「米・うどん・そば・パン等の穀物類」「昆布・ひじき・わかめ等の海草類」が続いた。

「尿酸値に対する意識・行動実態調査」では、プリン体や尿酸値ケアのために継続的に摂取したいものとして、ヨーグルト等の乳製品やプリン体カットのビール類をあげる人が多かった。
「尿酸値に対する意識・行動実態調査」では、プリン体や尿酸値ケアのために継続的に摂取したいものとして、ヨーグルト等の乳製品やプリン体カットのビール類をあげる人が多かった。

 また、プリン体・尿酸値をケアする食品で、継続しやすいと思うものを聞いたところ、「プリン体に作用する乳酸菌のヨーグルト」が38.8%でトップ。さらに「プリン体カットのビール類(発泡酒等)」(18.8%)、「プリン体カットのチューハイ・カクテル」(10%)と続いている。

 注目されるのが両方でトップになったヨーグルトだ。これには三浦友和と彦麿呂がTV-CMに登場して“プリン体と戦う乳酸菌”をアピールした「明治プロビオヨーグルトPA-3」の影響がたぶんにあるのではと想像される。

 ご存じのとおり乳酸菌にはたくさんの種類があり、それぞれに様々な保健効果を持つといわれている。そのうち尿酸値の上昇を抑制することが確認された乳酸菌PA-3株は次のようなメカニズムで働いているらしい。①乳酸菌がプリン体を吸収されにくい形に分解する、②乳酸菌が腸管内でプリン体を取り込む、③乳酸菌が増殖するための栄養源としてプリン体を使う。う~ん、プリン体を気にする人にはなんと心強い働きだろう。

  だが、もちろん乳酸菌だけに頼るわけにはいかない。痛風発作に見舞われやすい夏は、水分をたくさんとり、食事でプリン体を摂りすぎないようにし、尿酸を増やすアルコール類を控え、プリン体を増やす過激な(無酸素)運動に注意し、ストレスと上手に付き合うなどの自己管理も必要だ。あれっ、冒頭で話した会社の同僚ってこれと真逆の生活だ・・・・・・くれぐれも夏は「尿酸値」にご用心いただきたい。