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不思議な「聞こえる耳栓」 不快な音はシャットアウトし声の通りはよくなる!?

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ノイズキャンセラー「エアトースER」(ペアで税込み994円)

 騒音を耳栓でシャットアウトしたら、周りの声も聞き取りづらくて不便なだけでなく、自分の声まで大きくなってしまった! 「耳栓あるある」な現象だ。でも、そんな現象ももはや“昔のこと”となっていくのかもしれない。ノースビレッジラボ(東京)が耳障りな音だけを小さくし、声は通りやすくなる画期的な耳栓タイプのノイズキャンセラー「エアトースER」(ペアで税込み994円)を2月1日に発売した。

 不快な音だけをシャットアウトなんて、そんな都合のよいことができるの!?と驚くばかり。どんな構造なのだろう。同社が日本と米国で特許を取得している技術を用いた穴が耳栓の中心に開いており、穴を音が通過するときに、1,600Hzを超える耳障りな高音領域を小さくし、150~1,000Hzの中音領域である人の声は小さくならないという仕組みだという。もともとは防音を目的とした部品「エアトース」。工事現場や工場内の作業場などの防音パネルやカーテンとして利用したいという話から発展し、通気性が良く蒸れ防止になり、特定の音だけを小さくするノイズキャンセラーの開発へと進んだという。同社が建築機材現場で15人前後に使用した感想を聞いたところ、全員が「音がこもる感じは少ない」、8割が「騒音へのイライラ感が和らぐ」、7割が「声が聞きやすいと感じる」と回答した。

 早速「エアトースER」を装着してみた。イヤピースはMサイズのものが付いているが、もしもフィット感が悪いときは、市販のイヤホン用イヤピースを付けることができる。装着したときには、職場の周りの人の声があまりにも普通、もしくは若干クリアに聞こえるので一瞬、「本当に耳栓?」と不安に。耳をふさがれたような音がこもった感じはほとんどない。周りの音が平均化される中で、人の声が聞き取りやすくなるという感じだろうか。駅構内を割と大音量で流れている音楽なども気にならなくなる。

 同社は、工場や建設現場で騒音が抑えられ注意喚起の声が通りやすくなることで、事故を予防する効果も期待している。完全に耳をふさがれるのではなく、人の自然な声が聞こえつつ静かな状態が保たれるので、デスクワークや勉強時の集中力も高めてくれそうだ。でも、不快な音を小さくしてくれるといっても、苦手な上司や親など、人の“声”は小さくしてはくれないから、それだけはあしからず!