まめ学

今年も「3.11」がやってきた 防災意識が低くなった人は約○割にとどまる

img_123782_1 今年も「3.11」がやってきた。東日本大震災から6年──決して風化していることはないが、実際、地震予測情報配信サービス「予知するアンテナ」を提供するテンダ(東京)が全国の20代から50代までの男女400人を対象に実施した「地震に関する防災意識や行動」についての調査によると、人々の防災意識はまだまだ高い状態にある。

img_123782_2 東日本大震災後に防災意識に何かしらの変化があった人は4人に3人に上ったものの、その後も北海道十勝地方南部、長野県北部、熊本県など各地で大きな地震が起きたためなのか、この6年間で防災意識が変化したか聞いたところ、意識が高くなった人は約4割、当時と「変わらない」人は約5割という結果に。一方で、防災意識が低くなったという人は12.5%にとどまり、今なお防災意識の高さが窺える。

img_123782_4img_123782_5 防災意識が依然高いにもかかわらず、地震に対し万全の備えを行っている人はわずか3.5%に過ぎない。逆に、「特に備えは行っていない」人が3人に1人にも達する。備えていない理由として、意識の高さを反映しつつも46.4%の人が「備えは大事と思いつつ、なかなか行動を起こせないから」としており、「面倒くさいから」(19.6%)、「大地震に遭遇したら、仕方ないと思う」(18.9%)を大きく上回った。

img_123782_6 地震に対する備えの内容では、「食料・飲料などの備蓄(定期的な入れ替えをしている)」が最も多く48.1%、次いで「非常用持ち出しバック・防災グッズ」が44.0%、「避難場所、避難経路の確認」が41.4%と続く。ただし、備蓄をしながら、定期的な入れ替えをしていない人の割合は、3割を超えている。防災グッズは一度準備をすると安心してしまい、チェックを忘れてしまう人が多いようだ。

 次に、「緊急地震速報」に対する認知や意識を聞いてみた。緊急地震速報とは、地震の発生直後に強い揺れの到達時刻や震度を予想し、いち早く知らせる情報のことで、強い揺れから自分を守るための重要なアラート。人がたくさん集まる場所で地震が起きた際、至るところで携帯電話のアラームがビービー鳴り響く経験があるのではないだろうか。ただ、これについて「知らなかった」もしくは「知っていたが仕組みや内容の詳細はわからない」と回答した人は約7割で理解度は高くない。

 「緊急地震速報は、なくてはならない」と思っている人は8割と高いながら、「警報が出ても地震が起きないことがある」、「大した地震ではないことが多い」、「揺れが来た後に速報される」など信頼性やタイミングに対し不満を持つ人が少なからずいる。

img_123782_9 一方、自宅で「緊急地震速報」に接した場合の行動は「テレビをつける、またはチャンネルを変える」(39.5%)、「家の中の安全な場所に移動する」(17.0%)、「インターネットで地震について調べる」(11.0%)の順に多く、身の安全確保よりも情報収集しようとする人が多いのは、何のための速報か──と言えなくもない。やはり、地震が起きたら、まず安全確保を最優先すべきだろう。