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独特の町並みと雰囲気がたまらない、北部ヨーロッパの美しいハンザ都市6選

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中世の時代、北部ヨーロッパで隆盛を誇ったハンザ同盟。かつてのハンザ都市には、今も美しい町として知られていたり、世界遺産に登録されていたりと、往時の栄華の面影を残す町がたくさんあります。

重厚かつ華やかで、メルヘンチック。独特の町並みと雰囲気に心を奪われる、6つのハンザ都市を旅してみましょう。

ハンザ同盟とは?

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ハンザ同盟とは、中世後期に北海とバルト海周辺のドイツ系都市による経済同盟のこと。
「ハンザ」は、もともと「商人仲間」を意味しています。

14世紀ごろの最盛期には、加盟都市数200を誇る一大連合となり、地域の貿易を支配。北部ヨーロッパの経済圏を牛耳るほどの力をもっていました。

かつての加盟都市は、現在のドイツをはじめ、ポーランドやスウェーデン、エストニアなど広範囲にわたり、富と権力を背景に、豪華な建物が数多く建てられたハンザ都市には、現在も当時の繁栄ぶりを物語る美しい町並みが残っています。

色とりどりのメルヘンチックな建物に、重厚なレンガ造りの建物がピリリとアクセントを利かせた風景には、見る人の心をつかんで離さない、独特の魅力があるのです。

ベルゲン(ノルウェー)

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ノルウェー第2の都市で、フィヨルド観光の玄関口として知られるベルゲン。13世紀、この町にハンザ同盟の事務所が置かれ、ハンザ商人による統治のもと、名産の干しダラの輸出によって繁栄を極めました。

ベルゲン港に面した町の中心部には、「ブリッゲン」と呼ばれる地区があり、ハンザ同盟時代を物語る町並みとして、世界遺産に登録されています。

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白、黄、赤といったカラフルな木造家屋が並ぶ光景は、まるで絵本の世界。これらはもともと13世紀から16世紀にかけて建てられたもので、ハンザ商人の住居や事務所として使われていました。

一見すると港に沿って一列に建物が並んでいるだけのように見えますが、家と家のあいだにある細い通路に分け入ると、その奥にも住居が並び、最奥は巨大な干しダラのオブジェが置かれた中庭のようになっています。

ひなびた雰囲気を残す路地に建つ木造家屋は、現在ギャラリーや雑貨ショップなどとして使われていて、なんともフォトジェニック。隠れ家的なカフェもあり、町歩きの合間の休憩にもぴったりです。

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ブリッゲンを歩いた後は、近くのケーブルカー乗り場からフロイエン山にのぼってみましょう。標高320メートルの山頂からは、ベルゲン市街や港の素晴らしい景色が堪能できます。

タリン(エストニア)

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近年、日本でも注目高まっているのが、バルト三国の一角を占めるエストニアの首都タリン。海を挟んでフィンランドのヘルシンキと向かい合っており、ヘルシンキから高速船でわずか1時間半で行けるとあって、フィンランドからの小旅行スポットとしても人気を集めています。

中世のタリンではドイツ人の入植が進み、13世紀にはドイツ名の「レファル」でハンザ同盟に加盟。ヨーロッパとロシアの貿易の中継地として栄えました。

今も中世の面影を残すタリン旧市街は、世界遺産の城塞都市。支配者や貴族たちが住んだ「山の手」のトームペア地区と、庶民が築いた下町に分かれています。

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下町の中心、ラエコヤ広場は、フェルト製品や木工製品などのエストニア土産が並ぶ青空市場が開催されたり、エストニアの伝統的な歌や踊りが披露されたりと、今も人が集まる賑やかな場所。ここから四方八方に細い路地が延び、色とりどりの住居や教会などが並ぶ中世の町並みが広がっています。

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「中世の生きた博物館」とも呼ばれるタリン。タリンの中世芸術は世界的にも評価が高く、聖ニコラス教会にある「死のダンス」の絵画や、聖霊教会の主祭壇などの名品がたくさんあります。町歩きを楽しみながら、数世紀を生き延びてきた重みを感じさせる中世芸術に触れてみましょう。

リガ(ラトビア)

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エストニアの南に位置するラトビアの首都、リガ。同じバルト三国の首都で、旧市街が世界遺産に登録されていることから、タリンとしばしば比較されますが、リガはタリンとはまったく異なる個性をもった町です。

13世紀、リガはドイツ人によるバルト地方征服の拠点となり、13世紀にはハンザ同盟に加盟。町は急速に発展を遂げ、教会をはじめ現在も旧市街に残る建造物が多数造られました。その美しく華やかな町並みは、「バルトのパリ」とも称されたほど。

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リガを訪れたら絶対に見逃せないのが、旧市街にある聖ペテロ教会の塔からの風景。高さ72メートルの展望台からは、リガの旧市街と新市街、ダウガヴァ川を一望する開放感あふれる絶景が楽しめます。

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個性あふれる建築物が多いリガは、建築好きにはたまらない町。なかでも注目したいのが、世界屈指のユーゲントシュティール(アールヌーヴォー)建築群。

新市街のアルベルタ通り周辺には、初期ユーゲントシュティールを代表する建築家、ミハイル・エイゼンシュテインが手がけた建築物が集中しています。デフォルメされた人面など、奇想天外な装飾が施された建築物の数々に、圧倒されること間違いなし。

グダンスク(ポーランド)

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ポーランドで最も美しい町に数えられる、バルト海に面した港町グダンスク。1000年以上の歴史を誇るこの町は、14世紀にハンザ同盟に加盟。自由都市、ポーランド領、プロイセン領と、その帰属をたびたび変えてきました。

国際的な港湾都市として発展しただけに、旧市街には、ポーランドと周辺ヨーロッパ諸国の建築様式が入り混じった壮麗な建造物がずらり。ゴシックやルネッサンス、バロックといった、各時代を代表する建物がその美しさを競っています。

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グダンスクを象徴するスポットが、運河に沿って色とりどりの建物が並ぶ旧港。ハンザ同盟時代から19世紀まで、多くの船が行き交う賑やかな港でした。

パステルカラーの優雅な建造物と、どっしりとした重厚な建造物が織り成す風景は「これぞハンザ都市!」とでもいうべき華やかさと貫録に満ちています。

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グダンスク周辺は、世界でも有数の琥珀の産地。別名「琥珀通り」とも呼ばれるマリアツカ通りには、たくさんの琥珀専門店やジュエリーショップが並んでいます。

従来の琥珀のイメージを覆すモダンなデザインのアイテムも多く、自分へのご褒美や大切な人へのお土産におすすめ。産地だけあって、日本よりもずっと手ごろな価格で手に入ります。

リューベック(ドイツ)

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リューベックの存在を抜きに、ハンザ同盟を語ることはできません。北ドイツのリューベックは、13~14世紀のハンザ同盟の最盛期に、盟主として最も繁栄を誇った町。その栄華は「バルト海の女王」「ハンザの女王」とも称されました。

現在は落ち着いた地方都市の趣ですが、往時の繁栄ぶりを物語る重厚な町並みは健在。レンガ造りの建物が並ぶ世界遺産の旧市街には、「女王」の貫禄が表れています。

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リューベックを代表する建造物が、15世紀後半に建造されたホルステン門。旧マルク紙幣にも描かれていた、ドイツで最も有名な門のひとつです。ここから先、トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた一帯が旧市街。

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旧市街の中心には、ハンザ都市らしい風格を感じさせる市庁舎が建っています。風を通すための丸穴が空けられた外壁や、この地方独特の雄牛の血を混ぜて焼いたといわれる黒レンガが印象的で、ユニークなシルエットは一度見ると忘れられません。

市庁舎のそばに建つマリエン教会は、レンガ造りのゴシック教会としては世界最大級を誇る壮大な教会。8512本ものパイプをもつオルガンも有名で、その音色にはかのバッハも酔いしれたといいます。

ブレーメン(ドイツ)

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「ブレーメンの音楽隊」で知られる、北ドイツ・メルヘン街道の終着点がブレーメンです。ブレーメンが属するブレーメン州の正式名称は、現在も「自由ハンザ都市ブレーメン」。中世以来の地位に対する誇りが感じられますね。

ブレーメンを象徴する建造物が、15世紀初頭に建てられた市庁舎と、その向かいに立つローラント像。14世紀なかばにハンザ同盟に加盟したブレーメンは急速に力をつけ、その自由な気風の象徴として市庁舎とローラント像が建設されました。

ゴシック様式とルネッサンス様式が融合したブレーメンの市庁舎は、北ドイツで最も重要な建造物のひとつ。内部はガイドツアーで見学することができ、宮殿のような豪華な内装に、当時のブレーメンの繁栄ぶりを見ることができます。

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市庁舎の向かいに立つローラント像は、ブレーメンの平和と権利のシンボル。この像がここに立つ限り、ブレーメンは自由ハンザ都市でいられるといわれています。市庁舎とローラント像は、2004年に世界遺産に登録されました。

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市庁舎前のマルクト広場からベトヒャー通りは、ブレーメンの名物通りのひとつ。

コーヒー商人のロゼリウスが中世の景観を再現しようと造った通りで、ショップやカフェ、美術館などが並ぶ100メートルほどの小路には、さまざまなオブジェやレリーフが点在。おしゃれなお店が多いベトヒャー通りは、ブレーメン土産探しにもぴったりな遊び心たっぷりの通りです。

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華やかさと重厚感が同居する、北部ヨーロッパのハンザ都市の数々。かつてのハンザ都市に、世界遺産やヨーロッパのなかでも特に美しいといわれる町が多いのは、決して偶然ではないのです。

[All Photos by shutterstock.com]

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