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珍しい「アフロ大仏」で有名に。京都・金戒光明寺の「五劫思惟阿弥陀仏」

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あまたの寺社仏閣を抱える古都、京都。そのなかに、近年若者を中心に密かな人気を集める変わった大仏があります。

それが、「アフロ大仏」と称される金戒光明寺の「五劫思惟阿弥陀仏」。普通に考えればまったく結びつかない「アフロ」と「大仏」・・・アフロ大仏とは、いったいどのような姿をしているのでしょうか。

「アフロ大仏」で人気、金戒光明寺
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京都市左京区にある浄土宗大本山、金戒光明寺。鎌倉時代に法然上人が草庵を結んだのがその歴史のはじまりといわれ、地元では「くろ谷さん」の愛称で親しまれる由緒ある寺院です。

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広大な敷地には、御影堂、阿弥陀堂、三重の塔など、いくつもの建造物が点在。2004年に放映された大河ドラマ「新選組!」のロケ地になったほか、紅葉の名所としても知られています。

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とはいえ、かつて知る人ぞ知る穴場だった金戒光明寺を訪れていたのは、地元の人々や京都通の旅行者。ところが近年では、「アフロ大仏」の人気により、若い世代の訪問者が急激に増えたといいます。

確かに、アフロにしか見えない
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俗に「アフロ大仏」と呼ばれる「五劫思惟阿弥陀仏」が鎮座しているのは、三重塔への参道脇。たくさんのお墓が並んでいる階段脇に、いらっしゃいました。

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実際に目にする「アフロ大仏」は、意外と小さめ。ここにあると知らなければ、見落としてしまいそうです。

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大きさはさておき、その髪型は確かにアフロにしか見えません・・・大仏さまの髪の毛は「螺髪(らはつ)」と呼ばれますが、丸まった毛が大量に積み重なった様子は、まさに「アフロ」。

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正面から、横から、上からと、角度を変えて見れば見るほど、やっぱりアフロ。こんなに大量の髪の毛を頭に載せていたら、さぞかし重いのではないでしょうか。

お顔はいたって穏やかですが、それと同時にすべてを見透かしているかのような凄みも感じられます。

「アフロ」は長い修業の結果
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この「アフロ大仏」、どうしてこのようなヘアスタイルをしているのでしょうか。当然のことながら、現代の私たちが言う「アフロ」を意識してつくられたわけではありません。

実は、このインパクト大の髪型は、長い長い修業がもたらしたものなのです。「五劫思惟阿弥陀仏」という名は、「五劫の間ただひたすら思惟をこらし四十八願をたて、修行をされ阿弥陀仏となられた」ことに由来します。

つまり、あらゆるものを救うためにはどうしたらいいか、気が遠くなるほどの長い時間、修業を続けたということ。その結果、髪の毛は伸び放題になり、アフロのようになったというありがたい仏さまなのです。

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このような五劫思惟阿弥陀仏は、全国でも16体ほどしか見られないという珍しいもの。特に金戒光明寺の五劫思惟阿弥陀仏は、石で彫られた数少ないもののひとつで、江戸時代中期に制作されたとみられています。

オリジナル商品も人気
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「アフロ大仏」に会いにやってきる参拝者には、若いカップルや友達連れ、旅行好きのシニア夫婦、そして薄毛に悩む方などがいるそうです。五劫思惟阿弥陀仏が正式に薄毛にご利益があるとされているわけではありませんが、この姿を見ればそう感じるのも理解できるというもの。

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当初は、五劫思惟阿弥陀仏が予期しない形で人気を集めていることに困惑していた寺院側も、「仏教に関心を持ってもらうきっかけになれば」と、アフロ大仏にちなんだオリジナル商品を発売。「アフロこんぺいとう」などが人気を博し、さらなる話題を呼びました。

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お土産品は、御影堂近くの売店で販売中。こんぺいとうは数量限定なので、見つけたらぜひ入手を。

江戸時代の制作者は、まさか数百年後、自分がつくった仏像がこのような形で人気を集めるだなんて、想像もできなかったことでしょう。

気が遠くなるほど長い時間修業をしたことによって、アフロのような髪型になってしまった仏さま。「アフロ大仏」を通して、あらためて仏教の教えに触れてみるのもいいかもしれません。

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[All photos by Haruna]
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