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【京都】吉田山の森に包まれて憩うひととき。眺めの良い古民家カフェ「茂庵」

秋、京都散策に最適な季節がやってきました。寺社仏閣のイメージが強い京都ですが、三方を山に囲まれてほど良く自然があるのも魅力です。吉田神社のある吉田山山頂の「茂庵(もあん)」は、森の緑に抱かれた古民家カフェです。期間限定で通常は非公開の茶室もオープンしていました。森の中の隠れ家空間に、青楓や紅葉、四季折々の景色を堪能しに出かけてみませんか?
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大正時代築の趣ある古民家カフェ
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京都大学の西隣、東に銀閣寺、南には紅葉の美しい真如堂を控える、節分で有名な吉田神社のある吉田山。標高105mなので山というより丘と呼んだほうがよいかもしれません。

カフェ「茂庵」はその山頂にあります。山頂とはいっても、麓からゆっくり歩いて15分程度の距離です。入り方は吉田神社から、今出川通りの吉田神社北参道の鳥居からなどいくつかあります(詳しくは下記HPを)。とにかく山頂に向かえばたどり着きますよ。

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森の小道を抜けると看板がありました。その先にカフェが見えてきます。

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大正時代に建てられたという古民家カフェに到着。

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外観はなかなか風格があります。

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靴をぬいで2階に上がるとカフェです。格子の窓や立派な梁などの趣を残しながら改装され、赤い椅子をアクセントに配したモダンな空間です。

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西側のカウンターに座れば、向かいの山並みを望みながらランチやカフェを楽しめます。好みの景色を見つけて席を選んでみて下さいね。
山並みを眺めながらランチやカフェ
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ランチは「月替わりランチセット(カレー)」(1,630円・税込)と「定番メニューのピタパンサンドランチセット」(1,430円・税込)の2種類があります。今回は「ピタパンサンド」を選びました。“かぼちゃのココナッツミルク和え”、“豚しゃぶのオレンジソースとクリームチーズ”、“トマト&モッツァレラチーズ”、“なす&ズッキーニとベーコン”の4種ある具から2種を選べます。

具材は“かぼちゃのココナッツミルク和え”と“豚しゃぶのオレンジソースとクリームチーズ”にしてみました。それぞれの具が珍しい組み合わせで、甘辛テイストが個性的でおいしいです。少し軽めかなと思いましたが、季節のスープと豆のマリネが付くので、食後は満腹過ぎずちょうど良い量でした。

+200円でドリンクセット、+500円でワインやビールとのアルコールセットもあります。景色をアテに昼呑み、なんて贅沢な楽しみ方もできますよ。

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格子窓の先には森の木々と山の景色が広がり、眺めているだけで徐々に気持ちが解放されていきます。こんな空間でおしゃべりしたり、一人で本を読んだりしていると時が経つのを忘れてしまいます。チーズケーキ、チョコレートケーキ(各500円・税込)やシフォンケーキ(470円・税込)、コーヒーから抹茶までドリンクも多彩にそろっています。

時々、寄席などのイベントが開催されているようです。興味があれば事前に HPをチェックしてみて下さいね。

天気の良い秋の週末は、混み合うことが多いそうです。また今は席を減らしているので待つ可能性が高くなります。出かける前に、QRコード(http://www.mo-an.sakura.ne.jp/yoyaku/yoyaku.html)から空席状況をご確認下さい(予約は不可)。
緑あふれる森の茶室は「市中の山居」
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茂庵を訪れた日に、併設する茶室「田舎席」が日曜限定でオープンしていました(9月13日までで終了)。普段は非公開なので、この機会を逃すわけにはいきません!かき氷をいただけるようなので寄ってみることにしました。

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こんな小道を歩いていくと・・・。

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茶室「田舎席」にたどり着きました。茶室にはデッキがあるようです。濃紺の布に白い「氷」の文字が、夏の名残を感じさせます。

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茶室の内部です。普段はお茶のお稽古もされているようです。緑を眺めがらのお茶席は風情があるでしょうね。お茶席として借りることもできるそうです。

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開放感が好きな筆者は迷わずデッキのテラス席に。茶室にテラスがあるなんて初めて見ました。高原のリゾートにでもいるような雰囲気です。

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メニューはシンプルにかき氷のみ。自家製の抹茶、ほうじ茶、高知のゆずの3種(1,000円・税込)です。アイスクリーム付きで、練乳か小豆を付けることができます。青紅葉の中で風に吹かれながらいただくかき氷・・・。景色もご馳走のうちですね。

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豊かな木々の緑に包まれていると、完全に山の中の趣です。とても京都市街とは思えません。「市中の山居」とはこのことを言うのでしょう。

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茶室の中から外の景色を眺めながら、ほっこりするのも良いですね。正座が苦しいのか足を伸ばしてリラックスしている人も。このカジュアル感が気楽です。「茂庵」にいたお客さんを何組か見かけたので、筆者同様ランチの後に茶室でデザートという流れだったようです。

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なんと!テラスからは大文字の火床が間近に見えるんです!この眺めは京都では本当に贅沢。ここでお盆の「五山の送り火」を望みながらお茶会ができれば、京都屈指の特等席です。

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まさしく森林浴。ただ木々を眺めているだけで幸せです。

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紅葉の時期に茶室を公開するかは未定とのこと。もしかしたら抹茶席が日曜日に公開されるかも!?HPに記載されるはずなので、行く前に確認してみて下さいね。所々にある青もみじが真っ赤な紅葉になれば、それは全く表情を変えた雅やかな美しさになることでしょう。
「茂庵」の歴史
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茂庵と周辺の茶室は、1864年京都・大原生まれの実業家・谷川茂次郎が建てたそうです。大阪にて運輸業で財を成し、その後は茶道の裏千家に入門。茶道に親しみ、数寄者としても造詣を深めていった茂次郎は、吉田山の北東部の土地を購入し、茶室8室、月見台、楼閣など森の茶苑を築き上げたそうです。当初は大規模な茶会が催されたとか。

茂次郎の死後、数十年封鎖されたこの地に現存するのは当時の食堂棟(現カフェ)と茶室二棟。その名から「茂庵」と名付け、今のスタイルになりました。2004年には京都市の「登録有形文化財」に登録されました。

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そんな遊び心あふれる数寄者が建てた、歴史ある古民家カフェと茶室。カフェだけでも十分満足できますし、もしお茶室が空いていれば幸運です。京都観光の合間に立ち寄り、いつもの京都とは表情の異なる、森の中にいる気分を味わってみて下さいね。
茂庵
住所:京都府京都市左京区吉田神楽岡町8
電話:075-761-2100
営業時間:11:30~18:00(L.O.17:00)
定休日:月、火曜日(祝日の場合は営業)、夏期休業(8月17~31日)、年末年始
URL:http://www.mo-an.com/
空席状況:http://www.mo-an.sakura.ne.jp/yoyaku/yoyaku.html

[All photos by ロザンベール葉]
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