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日本列島ゆるゆる古墳ハント(7)大阪府藤井寺市の「赤面山古墳」と「蕃所山古墳」、受け継がれる人々の想い

「旅チャンネル」の企画で世界一周を2回経験した、古墳を愛するイラストレーター・マンガ家の水谷さるころが、これまで訪れた日本各地の古墳の魅力を紹介します。今回は、大阪府藤井寺市の「赤面山古墳」と「蕃所山古墳(モッコ塚)」です。
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赤面山古墳
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赤面山古墳は、すぐ近くにある「大鳥塚古墳」の陪塚とされています。陪塚というのは大型の古墳の近くにある小さめの古墳のことです。親族や臣下が埋葬されていたり、副葬品が納められていたりするものです。

大鳥塚古墳と赤面山古墳の築造時期は5世紀初頭。大鳥塚古墳は墳丘の長さが110メートルの前方後円墳で、陪塚である赤面山古墳は一辺が15メートルの方墳と考えられていますが、近年の調査で25メートルあると推定されたそうです。

高速道路ができる昭和40年前後よりも前の昭和31年に国の史跡に指定され、そのおかげで残ることができたそうです。高速道路の下、片側には支柱があるものの古墳側に支柱はなく、橋桁にアーチがつけられており、強化されています。古墳のために周囲の道をカーブさせ、高速道の橋脚を避ける・・・。行ってみると、柵と道路の中に閉じ込められてるように見えるのですが、実はしっかりと「守られている」古墳だと思うと、なんとも言えない愛おしさを感じます。

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蕃所山古墳(モッコ塚)

ヨーロッパによくあるラウンドアバウトという信号のない交差点のように見えますが、実は古墳です。道の真ん中に古墳が残されています。

直径22メートル、高さ3メートルの円墳で、築造時期は5世紀後半です。小さい古墳ですが、こちらはどこかの古墳の陪塚ではなく、周辺に5基あった小古墳群の一つです。残念ながら3つの古墳は消滅しており、こちらの蕃所山古墳と110メートル離れたところにあるサンド山古墳の2つだけが残っています。

大阪府羽曳野市・藤井寺市は古墳がたくさんありますが、小さい古墳は宅地開発などで消失するものもたくさんありました。その中で赤面山古墳と蕃所山古墳は「古墳を残したい」という人々の想いで残されている古墳です。

古墳へ行くと、古代の人々に想いをはせることができるのですが、同時にそれを残して行こうという現代の人々の想いを感じることもでき・・・受け継がれる想い・・・がエモーショナル!!と盛り上がることができるのです。

・・・そう、私もこういう「小さいけど人々の想いで残された古墳」も大好きなんですよ! 別に、パートナーだけがこういう古墳が好きなわけではないのですが、私は宮内庁が指定している陵墓も同じように「1500年くらい前の遺跡を今もお墓として祀っているなんて、それはそれでエモい」と盛り上がれるのです。

百舌鳥古市古墳群・・・世界遺産に登録されたものだけでも49基。それ以外にもたくさんあるわけで、ちょっと行っただけではつまみ食い程度しか古墳を見られませんでしたが、幼児連れの古墳ハント、今後も優先順位を試行錯誤しながら楽しんでいきたいです。
赤面山古墳
住所:藤井寺市藤ケ丘2丁目

蕃所山古墳(モッコ塚)
住所:藤井寺市藤ケ丘2丁目

[All Photos by Mizutani salucoro]


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