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絶景と秘湯に出会う山旅(27)天空の花園!木曽駒ヶ岳と早太郎温泉

木曽駒ヶ岳ほど、たくさんの美しい花々をまとめて目の前に見ることができる山はありませんでした。初心者でもロープウェイを使えばあっという間に標高2,650mの花園・千畳敷カールを訪ねることができます。そして温泉は、ふもとの早太郎温泉へ。今回は美しい花々を巡り、居心地のいい温泉宿「山野草の宿 二人静」で癒やされました。
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新宿から直行バスで木曽駒ヶ岳へ
標高2,956m、日本百名山の木曽駒ヶ岳。中央アルプスの主峰ですが、初心者でも登ることができる美しい山なのです。しかも7月になると山頂直下は高山植物の楽園だと聞いて駆けつけました。

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東京から出かけるなら、バスタ新宿発の直行バスで駒ヶ根ICバス停までおよそ4時間です。大阪からも直行バスがあるそうで、大阪阪急三番街バスターミナル1階のバスのりばから箕輪・伊那・駒ヶ根・飯田行きに乗車すれば、約4時間30分で駒ヶ根ICバス停に到着します。

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宿は駒ヶ根ICバス停からほど近い早太郎温泉「山野草の宿 二人静」を予約しました。駒ヶ岳ロープウェイ駅まで行く菅の台バス停もすぐ近くにあります。夏場はこの菅の台から先は自家用車の乗り入れができないのです。

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翌朝は7時に出発。菅の台からバスに乗り、ロープウェイ乗り場のしらび平駅まで向かいます。ロープウェイに揺られること7分30秒で、標高2,650m日本最高所にある千畳敷駅に到着です。
美しい高山植物の宝庫 千畳敷カール
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駅舎を出ると目の前に千畳敷カールと呼ばれる、美しい光景が広がります。木曽駒ヶ岳特有の、太古の氷河が削ったお椀型の地形です。そしてここは雪解けの7月から8月にかけて、高山植物の咲き乱れるお花畑になるのです。

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たくさんの花々が迎えてくれました。この時期、千畳敷カールでは150種類もの高山植物が咲き誇るといいます。上の写真はクルマユリ。

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上の写真はハクサンイチゲでしょうか。白山で見つけられたイチゲということから名付けられました。漢字では「白山一華」と書くそうです。

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こちらの大ぶりの花はシナノキンバイでしょうか。高山植物は大好きですが、微妙な違いの区別がつかないのです。まだまだたくさんの高山植物を見かけましたが、たくさんありすぎてここではご紹介しきれません。

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登山道のあちこちに咲く花々にしばしば足を止め、写真を撮りながら登っていきます。気が付けばロープウェイの駅舎がもうずいぶんと下のほうに小さく見えます。

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そして上を見上げると「八丁坂」という名前の通り、登山道は胸突き八丁の急斜面になっていきます。でも、きれいな花を愛でながら休み休み登るので、それほどの疲労は感じないはず。
さあ!3,000メートル級の頂きへ
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急斜面を上りきって「乗越浄土」と呼ばれる尾根にたどり着きました。乗越(のっこし)とは峠や尾根の平らになった場所、「鞍部(あんぶ)」のことを意味します。ここでひと休み。ちなみに千畳敷の駅舎からですと、ふつうに登って1時間ほどでしょうか。

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山頂方面を見ると、途中の中岳が見えます。なだらかに登っていく尾根道が続いています。まだ見えませんが、その向こうが木曽駒ヶ岳の山頂。あともう一息です。

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ちなみに後ろを振り返ると稜線はこんな景色。なだらかな登山道です。尖った岩山は標高2,931mの宝剣岳。鋭い三角錐が孤高の雰囲気を醸していますね。

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さて乗越浄土を出発し、中岳を越えて1時間ほどでついに!標高2,956m、木曽駒ヶ岳の山頂にたどりつきました。

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この日は天気が良く、360度の絶景です。北アルプスや南アルプス、そして富士山も遠くに望めるのです。山も緑も、そして花々もまばゆい日差しを受けて鮮やかに見えました。

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山頂からの戻り道では剣ヶ池に立ち寄ってみるのがおすすめです。千畳敷の駅舎から直接歩けば10分ほどの場所です。

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剣ヶ池の近くに咲いていたチシマギキョウ。氷河によって削られた地形に湧き水が流れ込んでできた小さな池で、夏の間だけ池になるのだそうです。透明な水面に映し出される山並みはほんとうに美しく、絶好の撮影スポットになっているのです。

ほんとうに美しい絶景と高山植物に魅了されました。木曽駒はぜひもう一度訪ねたいものです。
駒ヶ岳ロープウェイ
住所:長野県駒ヶ根市赤穂759-489
電話:0265-83-3107
HP:https://www.chuo-alps.com/

落ち着いた大人の宿「山野草の宿 二人静」
この日の宿は木曽駒ヶ岳のふもとにある早太郎温泉の「山野草の宿 二人静」。フタリシズカというのは、山あいにひっそりと咲く山野草の名前でもありますね。そんな静けさが感じられる大人の宿です。

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ロビーも落ち着いていました。館内は大人の雰囲気で、汗まみれの登山着姿はそぐわない感じですが、スタッフの笑顔と優しい声掛けがホッとさせてくれます。

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館内の各所には、宿の名前の通り、清楚な山野草や生花が飾られていました。ちなみに離れの棟もあるのだそうで、別邸「一花一葉」といいます。

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今回の客室は落ち着いた畳の間にツインベッド。窓からは千畳敷から流れてくる渓流を眺めることができます。

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(C)山野草の宿 二人静

こちらの宿のおススメは庭園露天風呂。アジサイやギボウシ、ヤマユリなどお風呂の周りに配した庭園の花々をゆったりと愛でながらの入浴は安らぎますね。

ちなみに早太郎温泉は、10あまりの宿や日帰り入浴施設が引き湯している温泉で、PH9.5で美肌の湯として知られています。無色透明の泉質はアルカリ性単純泉。

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(C)山野草の宿 二人静

こちらは女性用の露天風呂。岩風呂の周りの山野草が心を癒やしてくれます。

そういえば早太郎温泉の名は駒ヶ根の古刹・光前寺の飼い犬・早太郎が由来といいます。足が速く勇敢な早太郎は、遠州見附(静岡県)の村人たちを怪物から救い、その直後に息絶えたという伝説が伝えられ、名犬として知られているそうです。

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そして夕食。これがなかなか素晴らしい料理でした。まず食前酒には山葡萄と山桃のカクテル。先付けは、ずわい蟹、網茸、蛇腹胡瓜、アスパラ豆腐、とんぶりにラディッシュ。そして前菜は季節の酒肴五種盛り。

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こちらは高原キャベツの茶巾蒸しに蕎麦の実あんかけ。こういう逸品がうれしいです。懐石風の料理もそれぞれ、見た目も美しく丁寧に作られたものばかり。おいしくいただきました。

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窓の外の庭園を見ながらの夕食、ゆったりと落ち着いていただくことができました。

天候に恵まれたことが何よりでしたが、木曽駒ヶ岳も「山野草の宿 二人静」も絶対にもう一度訪ねたい山であり、宿なのです。
山野草の宿 二人静
住所:長野県駒ヶ根市赤穂4-161
電話:0265-81-8181
HP:https://futarishizuka.com/

 

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