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【宮永篤史の駄菓子屋探訪3】東京都杉並区「ネオ書房」作家が手がける芸術のような店

全国約400軒の駄菓子屋を旅した「駄菓子屋いながき」店主・宮永篤史が、「昔ながらの駄菓子屋を未来に残したい」という思いで、これまで息子とともに訪れた駄菓子屋を紹介します。今回は東京都杉並区「ネオ書房」です。
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東京の商店街の中にあるレトロな店
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ジブリや特撮関連など、多数の著書がある作家の切通理作さん。以前、駄菓子屋いながきに取材で来てくださったのですが、ご自身も東京都杉並区で古書店兼駄菓子屋を経営されているとのことで、この機会に訪ねてみることにしました。一介の駄菓子屋が作家さんにお話を伺って文章を書くというのは、なかなかに緊張感があります(笑)。

普段は地方の駄菓子屋を中心に訪ね歩いているので、都心のほうへ来ると、どこまでも続く長い商店街や歩いている人の多さに、「これが東京か・・・」と圧倒されてしまいます。JR阿佐ヶ谷駅の北口、阿佐谷商和会商店街の中腹にある「ネオ書房」。緑色の大きなテントがなんともレトロで、飲食店・古書店兼駄菓子屋・飲食店という並びも商店街らしくて面白い、この場所が、今回の目的地です。
古本と駄菓子に怪獣人形やレコードも
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店内は昔ながらの街の古本屋さんといった造りと、香り。誰もが嗅いだことのある、本がたくさんある場所特有の、どこかノスタルジックなあの香りで満ちています。三方にある棚には大量の書籍だけでなく、怪獣のソフビ人形やVHS、レコード、ゲームなども並んでいて、目移りしてしまい視線が一点に定まりません!

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駄菓子はゴジラとともに中央の台に平置きされ、飲料やくじ引き、駄玩具も並んでいました。街の古本屋も駄菓子屋も、時代の流れの中で減り続けている場所。このお店には、その両方のエッセンスが収められていました。
貸本屋を古書店兼駄菓子屋としてリニューアル
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ネオ書房は、元々は昭和28年(1953年)ごろに創業した貸本屋で、切通さんは客として通っていたとのこと。先代店主が高齢により閉店を決めた際、歴史あるこのお店をこの場所、この名前、電話番号もそのままで引き継げないかと打診。交渉の末に継業が決まり、令和元年(2019年)に古書店兼駄菓子屋としてリニューアルオープンしたそうです。

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「駄菓子屋への憧れはずっとありました。駄菓子と古書の面白さって似ていると思うんです。このシリーズってまだあったんだ!とか、斬新な発想や質の高さに驚かされたりとか。そして、現役の商品なのにレトロ感があるし、ミニチュアトイのようなかわいらしさもある。駄菓子と向き合ってみると、存在自体に奥深さを感じます」

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頭の中身を徐々に具現化し続けている
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「作家・ライターの仕事は部屋にこもったままでもできてしまうので、地域とのつながりもないですし、浮世離れしてしまう。でも、お店を開けていると、子どもたちや近所の方、自分の著書を読んで来てくれる方など、さまざまな背景を持つ人と関わりを持てる。『世の中の皆さんは、こんなことを考えているんだ』というのをダイレクトに、リアルに感じることができるのは、ネオ書房を引き継いで良かったと感じられるポイントです。地域の方々の需要と、自分の経験を生かしたマニアックな需要、両方を満たすお店に育てていきたいですね」

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仕事柄、常にいろいろな妄想をしているという切通さん。古書店を始めるなら、駄菓子を扱うなら、ゲストを呼んでトークショーを定期開催するなら、自分の著作をちゃっかり目立つ場所に置くなら、などなど、頭の中身を徐々に具現化し続けているとのこと。商店というよりは芸術表現に近いネオ書房は、実績ある作家さんが手がける、唯一無二のお店になっていました。

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ネオ書房
住所:東京都杉並区阿佐谷北1-27-5
電話:03-3339-6378
営業時間:15:00〜20:00
定休日:木曜日

[All photos by Atsushi Miyanaga]


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