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【旅するように暮らす】私のオーストラリア物語〜Vol.4 罰金大国で危機一髪!?

夢を抱いて日本を飛び出した24歳。泣きながらブリスベンを去った33歳。引き寄せられるように舞い戻った36歳。どうしてこの国は、こんなにも私の心を掴んで離さないのだろう……。暮らし旅ライター金子 愛がつづる、美しくも苦いオーストラリアでの日々。初回からお届けしている「波乱続きのケアンズ旅行」シリーズ。いよいよ完結です。
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最後の最後で、やらかした女
いろいろあり過ぎたケアンズ旅行もついに終了。飛行機に乗り込み、あとは日本に帰るだけ。流石にここまで来ればもう何もないだろう。

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シートベルトを締め、忘れ物はないかバックの中を最終確認する筆者。「パスポート、OK」「財布、OK」「携帯、OK」「ホテルの鍵……!?」「ちょっとあんた!何でそんなもん持ってんのよ!?」と絶叫する友人。あろうことか、ホテルの鍵を持ってきてしまったのです。一体なぜこんなことが起こり得るかというと……?

日本と違う、チェックアウトのシステム
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最近ではスマートロックなど、鍵の受け渡しが不要なホテルも増えていますが、なにせ時は2006年。筆者の泊まったホテルはシリンダー式、いわゆる鍵穴にギザギザのキーを差し込むタイプ。通常、日本であればチェックアウト時にロビーでスタッフに返却となりますが、今回は勝手が違いました。鍵返却BOXに入れなければならなかったのです。

罰金大国オーストラリア
そんな訳で飛行機まで持ってきてしまった筆者、一気に顔が青ざめます。なぜこんなにも焦るのかというと、オーストラリアは泣く子も黙る罰金大国だから。

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以前「新婚旅行でグレートバリアリーフを訪れたカップルが、砂を記念に持ち帰ろうとしたところ、数十万円もの罰金が課せられた」という話を聞いていたのです。ホテルの鍵を持ち帰ったら、一体いくら請求されるんだ(終わった……)。

オーストラリアは、優しさでできている
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フライトアテンダントさんめがけ、離陸直前の機内を駆け抜ける筆者。ホテルの鍵を差し出しながら、「あ、あ、あの、コレ、コレ、コレ……」焦りすぎて言葉が出てきません。すると「あ、持ってきちゃったんですね。大丈夫ですよ、僕返しておきますから」と笑顔で対応してくださったのは日本人クルー。

「え、いいんですか!?」声が裏返る筆者。聞けば「よくあるんですよ。こういうのはね、誰かが返しておけばいいんです」とのこと。心優しきフライトアテンダントさんのおかげで、ことなきを得たのでありました。

ハプニングだらけのケアンズ旅行
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「もう、オーストラリアはいいや」これは今回旅を共にした友人が、ケアンズ去り際に放った一言。一方筆者は、これがきっかけでオーストラリアに移住したわけですが……。友人曰く「本当に理解できない」のだそう(ま、それもそうか)。

次回は、オーストラリア移住までの半年間についてお話しします!

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