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指導者は若者に“響く”言葉を磨け! 日本農経大学校公開講座で青学の原監督

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 日本農業経営大学校の公開講座が12月5日、東京都内で開かれ、青山学院大陸上競技部の原晋監督が、箱根駅伝で活躍する強豪チームをつくり上げた経験を踏まえ、若者をやる気にさせる指導法や体制づくりを語った。

 「よりよい組織づくりがよりよい人材をつくる」と題して講演した原氏は「相手の心に“火”を付けるのが最も偉大が教師」と述べ、上司の言葉で奮い立った自身の会社員時代の体験に触れながら、若者のやる気を引き出す言葉の大切さを指摘した。

 指導者の言葉を若者の心に響かせるためには、日ごろから若者と顔を突き合わせて意思疎通を怠らず、表情のちょっとした変化などから気持ちを読み取り、しかるべきタイミングで、しかるべき言葉をかける“感性”が指導者には求められる、とした。原氏は「(選手にかける言葉を集めた)頑張らせ語録、落ち着かせ語録を常に用意している」と話した。

【若者のやる気を引き出す言葉の“力”を強調した原晋氏】

 若者へ質問したり注意したりする際の言葉にも注意を促し、頭ごなしの一方的な非難にならないよう「言葉をよく考えて選ぶべき」と述べた。「例えば、何か問題が起こった時に、この問題は誰の責任だ-と怒るのではなく、どうすればみんなでこの問題を改善していけるだろうか-と前向きに考えられる問いかけの言葉に言い換える必要がある」と具体例を示して言葉の選択がもたらす指導上の効果を説明した。

人を育てる体制、組織づくりでは「指導者と若者が“言葉のキャッチボール”を続けられる組織文化、部下(若者)が自分の考えを隠さず発言してよい組織でなければ人は育たない。例えば部下(若者)が自分の考えを発言しました、その結果左遷されました-では、有為な人材は生まれない」と人材育成には自由に言葉を交わしあう風通しのよい組織文化が不可欠と強調した。

 来月に控えた箱根駅伝は「青学、東海大、駒沢大、東洋大、国学院大の5強の優勝争いになる。青学は良い練習ができている。本番まで気合を入れて頑張りたい」と2年ぶりの王座奪回に自信を示した。

 

【あいさつするアグリフューチャージャパンの鈴木豊理事長】

 公開講座は日本農業経営大学校(堀口健治校長)を運営する一般社団法人アグリフューチャージャパン(鈴木豊理事長)が、構成会員企業らを対象に2014年から年1回開き、今回で6回目。

 公開講座と併せて日本農業経営大学校の在校生・卒業生の「活動発表会」や「交流会」も開催し、関係者の親睦を図っている。日本農業経営大学校の卒業生は現在72人。この日の公開講座には在校生や卒業生ら関係者100人余りが出席した。

 冒頭あいさつした鈴木理事長は「再来年には卒業生が100人を超すだろう。未来を切り開く農業経営者を引き続き育成していく」とさらなる人材の輩出に向け決意を新たにした。