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春に1部昇格、秋に神宮大会優勝 コロナ禍乗り越え、日大野球部始動

右から峯村選手、片岡監督、赤星投手
右から峯村選手、片岡監督、赤星投手

 東都大学野球リーグ2部の日大が、元日付で就任した片岡昭吾新監督(42)の下、1月17日から始動した。リーグ優勝23回を誇る伝統校も、2017年秋に2部降格。昨年秋は2位で目標の1部復帰はならなかったが、23年には創部100年を迎える。片岡監督は「春に1部に復帰して、秋はリーグを制し神宮大会で優勝すること」と、最短での全国制覇を目標に挙げた。

▽昨年末に多くの紅白戦

 09年秋から指揮を執っていた仲村恒一監督(60)が昨年12月で勇退。監督に内定していた片岡コーチ(当時)は、従来のトレーニング中心とは異なり多くの紅白戦を12月に行った。片岡監督は「年末に実戦形式で紅白戦を多く行うことができ、選手にもある程度、戦術を伝えることができた。練習でできないことは試合ではできないので、いろいろな想定をして選手にも準備をさせたい」と、新戦力の発掘とともに監督が目指す戦術の浸透を図った。昨年末には野球部で新型コロナウイルスのクラスターが発生し、25人の部員の感染が判明。このため新年の始動は予定より10日ほど遅れたが、緊急事態宣言で各校とも選手の集合が大幅に遅れる中、年末に紅白戦を消化していた日大は一歩リードという格好だ。

1月17日(日)に大原神社で「必勝祈願」と「身体健全」を祈る
1月17日(日)に大原神社で「必勝祈願」と「身体健全」を祈る

▽攻守の2枚看板

 140人を超える大所帯で新主将には、1年生から唯一、試合に出ている峯村貴希内野手(3年=木更津総合)を指名した。プロも注目する186センチ、86キロの大型遊撃手、峯村は「入学してからずっと2部で、1部を経験していない。この春(2部優勝で)1部に何としても上がり、秋は1部でプレーしたい。個人的には(春のリーグ)打率4割、本塁打4本を目標にして勝利に貢献するプレーをしたい」と、今はスイングスピードを上げることを意識してバットを振り込んでいる。
 投手陣の軸は、175センチ、80キロのがっしりした体から繰り出す150キロを超える速球が武器の右腕、赤星優志(3年=日大鶴ケ丘)。「監督からは、チームに勝ちが付く投球をすることを求められている。5勝5完投できるように、今は決め球になる変化球の習得を目指している」と話す。新しい武器を手に入れることができれば、チームの勝利のみならず自身もドラフト候補に浮上してくるだろう。

右から:宮坂元規(副主将・大垣日大)、櫻井陸朗(副主将・八王子)、峯村貴希(主将・木更津総合)、菅原裕太(副主将・日大藤沢)、津高弘樹(副主将・報徳学園)、赤星優志(副主将・日大鶴ヶ丘)
右から:宮坂元規(副主将・大垣日大)、櫻井陸朗(副主将・八王子)、峯村貴希(主将・木更津総合)、菅原裕太(副主将・日大藤沢)、津高弘樹(副主将・報徳学園)、赤星優志(副主将・日大鶴ヶ丘)

▽凡事徹底で「頂戦」

 新年の訓示で片岡監督は「挨拶の徹底、当たり前のことをどこにも負けないぐらい当たり前にできるチームになろう。部訓である『凡事徹底』を心掛けるようにしよう。積極的にプレーするなかで、ミスをなくし、常に勝ちにこだわること」を部員に求めた。創部100年を視野に入れ、片岡監督は「歴史ある日大の選手としてプライドを持って行動すること」を掲げ、チームスローガンを「頂戦」とした。チャレンジとトップの2つの意味が込められている。長い歴史を経ても、目指すものは不変だ。