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トップへのきっかけ、新戦力セレビ 高い能力に期待、日大ラグビー部

7人制の神様が父親のセレビ
7人制の神様が父親のセレビ

 ここ2シーズン、大学ラグビーで復活を印象づけてきた日大。リーグ戦では2位、3位と上位を占め、大学選手権では2年連続ベスト8と好結果を残している。あと一歩、殻を破ってトップを狙うきっかけとなりそうな新戦力がワイサレ・セレビ(20)=1年=だ。父親はフィジー代表で活躍し、特に7人制では華麗なプレーから「セブンズの神様」と称されたワイサレさん。受け継いだセンスに加え187センチ、93キロと体格にも恵まれ、SOかFBで大暴れを狙う。

練習に励むセレビ
練習に励むセレビ

7人制で五輪代表候補

 6歳でラグビーを始め、父親の仕事の関係で米国の高校に進んだ。父親のワイサレさんが以前、日本でプレーしていたこともあり、環境が整っている日大への進学が決まった。1年目の昨シーズンは夏に足首をねんざし、リーグ戦、大学選手権とも出場は見送られた。ただ潜在能力の高さは誰もが認めるところで、東京オリンピックの7人制日本代表候補に、チームメートのCTBフレイザー・クワーク(22)=3年=とともに選ばれ、強化合宿に参加した。セレビ自身は「ポジションのルールに縛られず、視野を広くプレーできること」と、自分のプレーを分析する。

 来日前は日本を「ラグビーをしっかりしている国、尊敬できる国」とイメージしていたが、実際に暮らしてみて「その思いは変わっていない」という。偉大な父親と比べられることにも「嫌ではないが自分の名前で呼ばれるようになりたい」ときっぱり。来季、ファンが目を見張るようなプレーを展開すれば、すぐに父親の影を抜け、その存在をアピールできる。

大物選手の雰囲気を持つセレビ
大物選手の雰囲気を持つセレビ

将来はトップリーグ

 リーグ戦優勝3度、大学選手権ベスト4が4度など、かつて大学ラグビーではトップクラスだった日大。長い低迷を経て今、復活の兆しが見え始めた。創部100年となる2028年には「大学日本一」の目標も掲げている。セレビは「健康にすごしトレーニングを積むこと。チームを上位に導き、将来は日本でトップリーガーになりたい」と、チームの躍進と自分の夢を重ねる。中野克己監督も「トレーニングを含めラグビーを楽しむことができる選手。これからもポテンシャルを生かし、日本のラグビーに順応して楽しくプレーしてほしい」と、大器の行く末に期待する。