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長曽根ストロングスが多賀少年野球クラブ破る 全日本学童野球2回戦

Osakazennenn-02

 小学生野球の高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは8月10日、神宮球場などで2回戦が行われ、連覇を狙う長曽根ストロングス(大阪)が4-2で3度目の優勝を目指した多賀少年野球クラブ(滋賀)を破った。14日に行われる決勝に向け、各会場で熱戦が繰り広げられた。

【8月10日:駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場で行われた各試合のリポート】

▽豊上ジュニアーズ(千葉) 13-0 神田ブルーレイズ(三重)

快勝で2戦連続全員出場 初優勝狙う豊上ジュニアーズ

 豊上ジュニアーズ(千葉)は投打が見事にかみ合い、1回戦に続き圧倒的な力を見せた。大勝で2試合とも交代要員を多く送り込み、高野監督は「全国大会は一生に一度あるかのもの。全員出られたのは良かった」と語る。昨年準決勝に進んだ強豪だけに「次(3回戦)からはこうはいかないでしょう」と気を引き締めていた。チームを引っ張るキャプテンの常田幸泰は、先発登板し3回無失点で5三振を奪った。零封リレーの先陣を切って、3番を打つ攻撃でも得点に絡んだ。常田は「全国制覇と言いたいですが、上を見ず一戦一戦全力で戦いたいです」と謙虚な言葉の裏に自信をうかがわせる。(逸見洸縁)

力投する豊上ジュニアーズの常田。
力投する豊上ジュニアーズの常田。
▽岩瀬ドラゴンズ(富山) 5-4 木津スーパーレッズ(京都)

快進撃の立役者は女子選手 岩瀬Dの4番・捕手、車谷

 2試合連続の逆転サヨナラ勝ちで3回戦進出を決めた初出場の岩瀬ドラゴンズ(富山)の快進撃の立役者となっているのは、「4番・キャッチャー」を任されている女子選手の車谷笑明だ。「男子に負けない気持ちはある」と話し、攻守にチームの要となっている。10日は一回1死二、三塁で中越えに強い当たりを放ち、先制の2点二塁打とした。9日は六回に好機を広げる貴重な中前打を打ってサヨナラ勝ちのおぜん立てをした。捕手としては、酷暑の中、2試合全イニングでマスクをかぶり、守備に就く仲間に声掛けを怠らない。3回戦に向け「全力で一生懸命戦う」と意気込む。(野澤成康)

守備に就くチームメートに声を掛ける岩瀬ドラゴンズの車谷。
守備に就くチームメートに声を掛ける岩瀬ドラゴンズの車谷。

 全試合の詳報、ライブ配信は、高円宮賜杯 第42回 全日本学童軟式野球大会HPで配信中。