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連覇狙う長曽根ストロングスが4強入り 全日本学童野球準々決勝

一回、先頭打者で中前打を放った長曽根ストロングスの浅田(12日、駒沢球場)

 小学生野球の高円宮賜杯第42回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメントは8月12日、駒沢オリンピック公園総合運動場硬式野球場などで準々決勝3試合が行われ、連覇を狙う長曽根ストロングス(大阪)は5-1で豊上ジュニアーズ(千葉)に快勝し、準決勝進出を決めた。
 越前ニューヒーローズ(福井)はチームに新型コロナウイルス感染者が出たため出場辞退を申し入れ、熊谷グリーンタウン(埼玉)が不戦勝。
 13日の準決勝は長曽根ストロングス-熊谷グリーンタウン、新家スターズ(大阪)-中条ブルーインパルス(石川)の対戦となった。

【長曽根ストロングス-豊上ジュニアーズの試合リポート】

▽長曽根ストロングス(大阪) 5-1 豊上ジュニアーズ(千葉)

山口が投打に引っ張る 長曽根、連覇まであと2勝

 連覇を狙う長曽根ストロングスが山口寛太の活躍で豊上ジュニアーズを下し、4強に進出した。「優しいけど頼りになる。勝負強い」と熊田耐樹監督から絶大な信頼を受ける山口が一回から違いを見せた。無死二、三塁で「打った瞬間抜けると思った」と振り返った会心の当たりが左中間への先制の2点二塁打となった。先発登板し、球数制限を考慮して二回1死で降板。四回に再度マウンドへ上がり、最後を締めた。11日までの3試合で計50得点と圧倒的な力を見せた豊上ジュニアーズ打線封じのため、フレッシュな状態の山口を上位にぶつける交代戦術でもあった。山口は「チーム全体で気を引き締めて挑んでいきたい」と連覇への決意を口にした。昨年の決勝では逆転サヨナラ打を放ち、歓喜の涙を流した。今大会も大舞台がヒーローを待っている。(大庭太輝)

力投する長曽根ストロングスの山口
力投する長曽根ストロングスの山口。