再生した京町家に泊まって歴史を実感 鴨川近くの築130年超の3棟が新しい宿としてオープン

　京都に古くからある連棟形式の建物は、京都の歴史や文化を表しているだけでなく、何世代にわたってそこに住み、暮らしを愛した人たちの大切な思い出が詰まった場所。築130年を超える京町家3棟を再生し、この10月に新しい宿としてオープンしたのが「KYOTO MACHIYA COLLECTION-鴨川ガーデンズ-」（空間編集舎・東京）だ。日本の伝統に浸れるステイができる。

　京都のいたるところで使われず、捨て去られた京町家がたくさんある現状を知り、文化的にも価値のあるこの京町家を残そうとリノベーションした。築130年を超え、基礎の変形や柱やはり、壁のゆがみなどのほか、資材高騰や職人不足・労務費高騰などの問題も多かったが、できる限り素材や風情を残しながら歴史を垣間見ることができる空間を目指した。

　京都ならではの伝統工法を大切にし、大工・左官・和紙・建具・家具・庭・簾など京都の職人と組みながら作り上げられた宿では、歴史ある京都を建物まるごとで感じる旅が体験できるはずだ。