特に注意したいのは、すり抜け・おじぎ・おんぶ 抱っこひもの落下事故

　赤ちゃんを抱っこひもで抱いていると何となく安心できる。体に密着しているし表情も分かる。でも油断は大敵。案外ヒヤリとする瞬間があるからだ。抱っこひも安全協議会（東京）が、「抱っこひもの安全な使用に関する調査」を実施したところ、抱っこひも使用者の3割がヒヤリとこわい体験をしていた。

　2024年8～11月に調査を実施、8611件の回答が寄せられた。実際事故には至らなかったものの、ヒヤリハットの半数は「落下しそうで怖い経験」をしていた。また全体の約1.5％は抱っこひも使用中にケガなどの事故を経験、ケガの約半数は落下による事故だった。

　ヒヤリハット体験には3つのパターンがあるという。一つは「すり抜け」で、首すわり前の乳幼児が抱っこひもの横の隙間から滑り落ちそうになるケース。「のけ反り・おじぎ」は、首すわり後の乳幼児がのけ反る場合。パパやママがおじぎのような姿勢をすることで飛び出てしまうのだ。そして3つ目が「おんぶ」。抱っこからおんぶに移行する時に落ちそうになってしまうケースだ。ヒヤリハットや事故は毎年同じような割合で発生しているといい、十分注意して抱っこしてあげよう。