“心の居場所”を描いた物語 電話相談の現場を知る漫画を公開

　周囲の誰にも相談できず、相談する気にもならない時に、見知らぬ相手だからこそ胸のうちを吐き出せるかもしれない。電話相談はそんな最後のとりでとして存在している。実際の現場では、どんな会話がなされているのだろう。

　相談員のやりとりをドキュメンタリー漫画として描いた『ただいま相談受付中！ #Sottoの中の人』（認定NPO法人 京都自死・自殺相談センター・京都市）が全話WEB公開された。

　全10話構成で、どこからでも読める読み切り形式。実際の相談員のやりとり（ロールプレイ）をもとに、セリフもリアルさを大切にして制作されている。自殺相談の現場ってどんな場所？という疑問に、“まずは知ってみる”というやさしい入り口を用意した漫画だ。

　身近な人に苦しみを打ち明けられたときに、どんな風に対応すればいいか分からないという人は多い。がんばれとは言いたくないし、ただ寄り添うといってもどんな言葉をかければいいのか。そんな時の参考にもなりそうだ。