「ぎょうざ」の次は「おにぎり」 オーディションに受かるのは、てんむすか、スパムむすびか

　

　絵本だけれど、読み聞かせる大人の方にもちょっと力が入りそうなお話だ。人気の絵本、「ぎょうざさん」シリーズの作家による最新作、『ギリギリオニギリーズ』（玉田美知子著、白泉社、税込み1430円）が発売された。おにぎり界のスターは誰だろう？

　今日は、おにぎり界のNEWスターを見いだすオーディションの日。会議室にいるのは、おにぎりかいの代表、「うめ」や、新定番おにぎり代表の「ツナマヨ」、焼きおにぎり代表の「おおばみそ」たち。「ギリギリオニギリーズ」のメンバーになるべく、てんむす、はんぺんのバターやき、スパムむすびたちが面接にやってくる。どんな面接で、どんな質問が飛ぶのか、ほかに誰が来るのかちょっと気になる。ギリギリのラインでせめぎあうキャラクターたちがかわいい写真絵本。

　著者のデビュー作、『ぎょうざが いなくなり さがしています』（講談社）はMOE絵本屋さん大賞2024新人賞第1位を受賞している。