
紛争や人道危機の中で、人々は何を思い、どのように生きているのか。国境なき医師団(MSF)は11月17日(火)~23日(月・祝)、東京・世田谷区の二子玉川 蔦屋家電で、企画展「SOUNDS of HUMANITY(サウンズ・オブ・ヒューマニティ)──人道危機の中で生きる人びとの声」を開催する。写真や映像、現地で活動するスタッフの証言などを通じて、世界の人道危機と医療援助の現場を伝える。入場無料。
展示では、中東のガザ、アジアのロヒンギャ危機、アフリカのスーダンに焦点を当てる。爆撃で負傷したシリアの少女が語った「けがで人生を止めたくない! だってこれからどんどん良くなっていくんだから」という言葉や、攻撃で命を奪われたガザの医師が残したメッセージなど、危機に直面する人々の声を紹介。困難な状況でも生き抜こうとする人々の思いを伝える。
ユニークな展示の一つが、ガザの崩壊した病院やMSFの救急車を「東大レゴ部」がブロックで再現した作品だ。ブロックを使って医療援助活動を体験する参加型企画も実施する。また、医療が届きにくい地域で活動する「移動診療所」の再現展示や、世界報道写真大賞を受賞したフォトグラファー・千葉康由氏によるスーダン関連の写真展示も行う。ロヒンギャ危機を描いた映画『LOST LAND』とのコラボ展示にも注目したい。
会期中はトークイベントも開催。21日には作家・クリエーターのいとうせいこうさんとMSF看護師の白川優子さんが中東の紛争地で出会った人々について語るほか、映画作家の藤元明緒さんらによるロヒンギャをテーマにしたセッションも予定する。22日には千葉康由さんがスーダンの人々の暮らしや人道危機の現状を写真とともに解説。23日にはノンフィクション作家の高野秀行さんらが、世界各地で出会った人々の声を語り合う。
子ども向けの企画も充実。小学4年生~中学3年生を対象に、人道援助について学ぶワークショップや、医療現場で使われる乗り物を知るイベント、ブロックで援助活動の現場を作る体験企画などを実施する。イエメンのコーヒーを楽しみながらスタッフと交流できる「MSF Café」も設ける。
紛争や災害のニュースを、遠い国の出来事として受け止めるだけでなく、そこで暮らす一人ひとりの人生に目を向けることは、世界の現実を確認する貴重な機会となるはず。そしてそれは、誰もが持つ「HUMANITY(人間らしさ)」についても考えさせてくれるはずだ。
会場は二子玉川 蔦屋家電2階エスカレーター前。開催時間は10時~20時で、MSFスタッフによる案内は18時まで。展示解説ツアーは毎日16時~16時30分に実施する。トークイベントや子ども向け企画の詳細・申し込みは、公式サイトで確認できる。







